| 1984年 | 昭和大学医学部 形成外科学講座 | 研修医 |
| 1988年 | 昭和大学大学院 医学研究科 | 修了 |
| 1990年 | 昭和大学医学部 形成外科 川崎病院 形成外科 | 助手 部長 |
| 1992年 | 東邦大学医学部 泌尿器科学 | 助手 |
| 1997年 | 東邦大学 泌尿器科学講座 博慈会記念総合病院 泌尿器科 | 講師 部長 |
| 1999年 | 東邦大学 泌尿器科学講座 | 講師 |
| 2006年 | カリフォルニア大学 サンフランシスコ校 | 留学 |
| 2007年 | 東邦大学泌尿器科 東邦大学大森病院 リプロダクションセンター・小児泌尿器科 北京大学 | 准教授 担当 客員教授 |
| 2009年 | 東邦大学 泌尿器科学講座 | 教授 |
| 2010年 | 東邦大学泌尿器科リプロダクションセンター | センター長 |
| 2025年現在 | 東邦大学 銀座リプロ外科 医療法人社団マイクロ会 | 名誉教授 院長 理事長 |
編集部ここからはFINクリニックの編集部である私が、実際に包茎手術に関する論文について解説していきます。
陰茎短縮とは何か?定義と発生要因
陰茎短縮とは、陰茎の長さが通常より短い状態のことです。
場合によっては挿入困難や性交障害を引き起こすことがあります。
一般的には、平常時の全長が4cm以下、牽引時・勃起時の全長が7.5cm以下の場合は陰茎短縮とみなされます。
編集部結論、本論文で、陰茎短縮と認められる患者に対する陰茎延長手術の有効性が明らかになりました。
陰茎短縮は、先天性・後天性の2つに分類されます。
| 分類 | 詳細 |
|---|---|
| 先天性 | ■埋没陰茎:陰茎全体が皮下に埋もれて短く見える状態 ■尿道上裂:陰茎延長手術が勧められるケースもある ■コンプレックス:身体的疾患ではなく、本人がコンプレックスに感じている |
| 後天性 | ■手術後の合併症:尿道下裂術後・包茎手術後・陰茎プロステーシス術後などにより引き起こされる ■外傷:外傷により陰茎が欠如することがある |
陰茎短縮においては、美容目的・機能改善目的かで対処方法が異なります。
陰茎短縮により性交障害がある場合は、陰茎延長手術を積極的に行ってもよいでしょう。
一方、コンプレックスが原因の場合は、安易な手術を避け十分なカウンセリングを行うことで問題を解決できる場合があります。
編集部美容目的や主観的なコンプレックスのみの患者に対しては、慎重な対応が必要です。
【陰茎短縮】臨床研究の症例概要・背景
本論文では、東邦大学大森病院リプロダクションセンターで行われた陰茎短縮に対する手術の8症例が紹介されています。
| 症例 | 件数 |
|---|---|
| 埋没陰茎 | 2例 |
| 尿道下裂術後 | 2例 |
| 包茎術後 | 2例 |
| 陰茎プロステーシス術後 | 1例 |
| 先天性(コンプレックス) | 1例 |
8症例のうち、先天性(コンプレックス)の1例を除く全ての症例において性交障害があることが確認されました。
陰茎短縮は、性交困難などの性交障害を招く要因の1つになっていることが示唆されます。
【症例別】陰茎短縮の手術方法
本研究では、陰茎短縮の症例に応じて様々な手術が行われました。
| 症例 | 手術内容 |
|---|---|
| 埋没陰茎 | 背側皮膚の延長 ナイロン糸により、陰茎基部の包皮と恥骨骨膜を固定 |
| 尿道下裂術後 | 背側皮膚の延長(逆V-Y形成術) 恥骨前の脂肪除去 |
| 包茎術後 | 腹側皮膚の延長(Z形成術) |
| 陰茎プロステーシス術後 | 複合的な延長術(皮膚延長・脂肪切除・Z形成など) |
| 先天性(コンプレックス) | 背側皮膚の延長(逆V-Y形成術) 恥骨前の脂肪除去 陰茎堤靱帯の切離 |
本論文では、陰茎短縮により性交障害がある場合は、積極的に陰茎延長手術を行うことを推奨しています。
編集部症例別に行われた陰茎延長手術により、どのような変化が表れたのでしょうか。
【症例別】埋没陰茎の手術結果と手術前後の比較
症例別に行われた陰茎延長手術の結果は以下の通りです。
| 症例 | 手術結果・手術前後の比較 |
|---|---|
| 埋没陰茎 | 奥まで挿入できずすぐに抜けてしまうという性交障害が改善 |
| 尿道下裂術後 | 術前:5cm→術後:8cm(改善度:3.5cm) ※ただし、平均的なサイズまでの延長は確認できなかった |
| 包茎術後 | 勃起時の腹側拘縮が改善 |
| 陰茎プロステーシス術後 | 恥骨上の皮下脂肪の突出と陰茎腹側の水かき状の拘縮が改善 奥まで挿入できずすぐに抜けてしまうという性交障害が改善 |
| 先天性(コンプレックス) | 具体的な結果・改善度合いに関する記載なし |
本論文の臨床研究結果から、陰茎延長手術により美容・機能の両方で改善が確認されました。
編集部陰茎短縮でお悩みの場合は、陰茎延長手術も含めて専門家に相談するとよいでしょう。
陰茎延長手術のリスク・合併症
本論文では、陰茎延長手術のリスク・合併症についても触れられています。
| リスク・合併症 | 詳細 |
|---|---|
| 皮膚の変形 | 皮膚の変形が起こる |
| 余剰皮膚の陰嚢への移動 | 余剰皮膚が陰嚢へ移動する |
| 勃起角度の低下 | 陰茎堤靱帯の切離を行った場合、勃起角度が低下する |
| 陰茎増大術を同時施行した場合 | 脂肪採取部の表面がへこむ 脂肪を移植した部位の表面がでこぼこになる 脂肪注入術の場合、移植した脂肪がしこりになる |
陰茎延長手術では、上記のような合併症が起こされるリスクがあります。
編集部陰茎延長手術を行う場合は、リスクを含め患者に対して丁寧な説明が行われることが大切です。
陰茎短縮の手術で重要な短縮予防とは
陰茎短縮の各手術においては、短縮を予防するための十分な工夫・対応が極めて重要です。
| 種類 | 短縮予防の工夫・対応 |
|---|---|
| 埋没陰茎 | 幼少期からの包皮翻転訓練で予防が期待できる |
| 尿道下裂術 | なるべく少ない手術回数で完了する 傷跡を最小化する |
| 包茎術 | 勃起時の長さを考慮した上で切除範囲を設定する |
| 陰茎プロステーシス術 | 下腹部の脂肪の突出や包皮の短縮がある場合、陰茎延長手術を同時に行う |
上記のような初期対応は、陰茎短縮の予防に効果があることが分かっています。
陰茎延長手術の必要性と今後の課題
編集部本論文から、陰茎短縮において陰茎延長手術の有効性が確認されました。
陰茎延長手術は、性機能障害改善が最大の目的です。
性交障害を抱える患者の場合は、手術により問題を解決することが期待されます。
手術の成功には、皮膚延長・脂肪切除・靱帯切離の組み合わせが重要です。
また、合併症を最小限に抑えるためには、施術者の十分な経験が鍵となるでしょう。
陰茎延長手術における今後の課題は、美容目的と医療的適応の線引き・技術的進展・合併症のリスク管理・予防的アプローチの推進などが挙げられます。
今後、陰茎短縮と認められる患者はもちろん、コンプレックスを抱える患者に対しても、心理的なサポートが十分に行われることが期待されます。
また、当院では当記事で解説した論文を参考に以下の記事を公開しています。
包茎手術に関する専門的な知識を深めるため、臨床結果・医療技術に関する具体的な事例も学び取り入れた上で、最新の研究論文・臨床試験データに基づいて信頼性の高いコンテンツの作成に努めています。
このように、当院では信頼のおける学術誌で発表された論文等を参考に、クリニック選びの実践的なアドバイス・治療内容の解説をしております。