AGA治療に血液検査が必要となる4つの理由!治療の流れや費用も解説

「AGA治療で、なぜ血液検査が必要なのか」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。AGAは男性型脱毛症といい、思春期以降に特定部分の毛が徐々に抜けていく症状です。AGAの治療では薬を投与する前に、血液検査をおこないます。なぜなら、血液検査の結果次第では、AGA治療薬を処方できない可能性があるためです。この記事では、AGA治療に血液検査が必要となる理由や治療の流れ、費用を詳しく解説しています。

【この記事でわかること】

  • AGA治療に血液検査が必要な4つの理由
  • AGA治療における血液検査の方法
  • AGA治療における血液検査の費用
  • AGA治療の流れ
  • AGA治療の血液検査で内服NGなときの対処法
  • AGA治療に血液検査に関するよくある質問

血液検査に関する知識を深め、安心してAGA治療を進めるための参考になれば幸いです。

AGA治療に血液検査が必要な4つの理由

AGA治療に血液検査が必要な理由を、4つ紹介します。

  • 薄毛の原因を調査する
  • AGA治療薬を使用できるかを判断する
  • AGA治療薬の効果を予測する
  • 遺伝子をもとにAGAのリスクを調べる

一つずつみていきます。

薄毛の原因を調査する

「毛が抜ける原因はAGA」と考える方も多いですが、薄毛が目立つからといって確実にAGAとは言い切れません。

AGAでない方にAGA治療を施しても、薄毛の改善は難しいでしょう。効果的な治療をおこなうには、血液検査で脱毛の原因を調査する必要があります。

AGA以外で薄毛の要因となる疾患は、以下のとおりです。

  • I型糖尿病
  • 円形脱毛症
  • 甲状腺疾患
  • 尋常性白斑
  • 関節リウマチ
  • 重症筋無力症
  • アトピー性疾患
  • SLE(全身性エリテマトーデス)

「円形脱毛症」と聞くと10円ハゲを想像するかもしれませんが、頭部全体が薄毛になる症状もみられます。

AGA治療薬を使用できるかを判断する

AGA治療では血液検査の結果を確認した上で、薬を使用できるかを判断します。

AGAの治療でよく用いられる内服薬は「フィナステリド」と「デュタステリド」です。

フィナステリドとデュタステリドは、どちらも主に肝臓で代謝されます。肝臓に負担をかける恐れがあるため、肝機能が低下している場合は、AGA治療薬が投薬できないのです。

また、フィナステリドは副作用として、肝機能障害がみられるケースがあります。

内服薬の使用が困難な方には、外用薬や自毛植毛などの選択肢があります。

AGA治療薬の効果を予測する

AGA治療の血液検査は、薬の効果を事前にある程度予測する手段の一つです。

AGA治療薬の効き目には個人差があります。平均よりも薬が代謝されすぎる方もいれば、うまく代謝されずに効果が出ない方もいます。

もちろん、血液検査のデータだけでは、効き目を完全には予測できません。しかし、検査した数値をもとに大まかな効果を予測すれば、治療薬を処方する参考となります。

遺伝子をもとにAGAのリスクを調べる

AGAのリスクを調べるために、遺伝子検査を伴う血液検査を実施するケースがあります。

なぜなら、AGAになる主な原因は「遺伝」と「男性ホルモンの影響」といわれるためです。

検査ではAGAに関係する遺伝子を調査し、AGAのかかりやすさを判断します。

なお、遺伝子検査を必須とするかどうかは、クリニックによって異なります。遺伝子検査をおこなうと別途費用が発生する場合もあるため、事前に検査費用について確認しておきましょう。

AGA治療における血液検査の方法

AGA治療における血液検査は、一般的な健康診断と同じように、注射器を使用して血液を採取する方法が一般的です。

採られた血液は外部の検査機関に送られ、約1週間から10日程度で結果が出ます。その後、医師が結果を確認して治療方針を決定します。

なお、血液検査にかかる費用や検査内容はクリニックごとに違うため、詳しい情報は直接問い合わせてみてください。

AGA治療における血液検査の費用

AGA治療における血液検査の費用は、1回当たり5,000〜15,000円が目安です。遺伝子検査を伴う場合は、費用が高くなる傾向にあります。

注意点として、AGAの治療には保険が適用されません。

「AGAは生命に関わる疾患ではない」という理由で、美容整形と同様に「自由診療」と判断されます。自由診療では医療機関ごとに料金が異なるため、治療前には費用に関する説明を受けることが重要です。

費用は全額(10割)自己負担となる点を理解した上で、治療の実施を検討しましょう。

AGA治療の流れ【血液検査前後でやること】

AGA治療の流れは、以下のとおりです。

  1. カウンセリング
  2. 医師による診断
  3. 治療方法の決定
  4. 血液検査の実施
  5. 治療開始
  6. 定期的な検診

まず、医師が視診または触診で、毛穴と頭皮の状態を確認します。毛髪の抜けやすさや、毛周期ごとの毛包(毛根を頭皮の内側で包んでいる部分)の割合を見るために「抜毛テスト」を実施する場合もあります。

医師の診断と血液検査が完了したら治療開始です。定期的な検診をおこない、改善がみられないようであれば薬や治療法の変更を検討します。

AGA治療の血液検査で内服NGなときの対処法

AGA治療の血液検査で、内服NGなときの対処法は以下の3つです。

対処法 特徴
自毛植毛 自分の後頭部や側頭部の頭髪を、毛が薄くなった部分に移動させる方法
メソセラピー 頭皮に薬剤を注入し、AGAの進行を遅らせる治療法
AGA治療の外用薬 AGA治療の外用薬でよく使用されるのは、ミノキシジルやアデノシンなど

ただし、植毛だからといって必ずしも成功するわけではありません。植毛に失敗すると、植え付けた毛が定着しなかったり、満足のいく見た目に仕上がらなかったりします。

外用薬でも副作用が生じる可能性があるため、リスクを踏まえて治療を進めることが大切です。

たとえば、ミノキシジル外用薬では

  • かゆみ
  • 毛包炎
  • 接触皮膚炎
  • 顔面の多毛

このような副作用が起こりえます。

AGA治療における血液検査に関するよくある質問

AGA治療における血液検査に関するよくある質問は、以下のとおりです。

AGA治療の血液検査は1回のみですか?

AGA治療の血液検査は初回のみではなく、半年から1年に1回程度のペースで実施するクリニックが多いです。

 

なぜなら、治療前に検査をしていても、投薬をつづけるうちに「副作用が起きる」または「体質が変化する」可能性があるためです。

AGA治療の血液検査はどこで受けられますか?

AGA治療の血液検査は、皮膚科またはAGA治療を専門とするクリニックで受けられます。

 

皮膚科とAGA専門のクリニックの特徴を、以下の表にまとめました。

 

皮膚科 AGA専門のクリニック
・かかりつけの皮膚科がすでにある場合、通院しやすい

・AGA以外の病気も治療できる

・無料カウンセリングを設けているクリニックが多い

・AGAに特化しているため、治療の選択肢が広い

 

それぞれの違いを把握して、受診する機関を決めましょう。

オンライン診療では血液検査を実施しますか?

オンライン診療でも、血液検査を実施するケースがあります。

 

検査する場合は自宅に採血キットが届き、自分で血を採って検査会社に発送します。

 

「抜け毛を改善したいけれど、近くにAGA治療をおこなえるクリニックがない」という方は、オンライン診療を検討してみてください。

健康診断を持参すれば血液検査を受けなくてもよいですか?

診察日より6ヶ月以内の検査であれば、健康診断の結果で代用することも可能です。

 

ただし、代用できるかどうかは血液検査の項目にもよります。ごく最近に健康診断を受けた方は、採血結果が診察の参考になるのかを、クリニックに相談してみましょう。

健康診断でAGA治療薬の服用を申告する必要はありますか?

AGA治療薬は、健康診断の検査数値に影響を与える可能性があるため、事前の申告が必要です。

 

フィナステリド内服薬は、PSA(前立腺特異抗原)の値を約半分にまで下げます。

 

そもそも、PSAは前立腺関連の病気を見つける指標となる数値です。

 

薬の投与を医師に伝えなければ、前立腺にまつわる疾患を見逃す危険性が高まります。

まとめ

この記事では、AGA治療に血液検査が必要となる理由や治療の流れ、費用について解説しました。

【この記事のまとめ】

  • AGA治療では投薬を始める前に、血液検査で薄毛の原因を調べる
  • 血液検査の数値次第では、AGA治療薬が使用できないケースがある
  • AGA治療の血液検査の結果を参考にして、薬の効果を大まかに予測できる
  • 遺伝子検査ではAGAリスクを調査できる
  • 血液検査の費用は5,000~15,000円が目安で、価格設定はクリニックにより異なる
  • AGA治療は自由診療のため、保険が適用されない
  • 内服NGのときは、外用薬や自毛植毛などの選択肢がある

効果的にAGA治療を進めるには、血液検査の実施が必要です。薄毛や抜け毛が気になり出したら、お近くの医療機関に相談してみましょう。