中折れの原因|20代から50代以上までの対策を解説

この記事でわかること
- 中折れのおもな原因
- 中折れの対策方法
- 中折れの原因は女性にもあるのか
- 中折れと早漏の関係
この記事が中折れへの理解を深め、満足な性行為の助けになれば幸いです。
中折れとは
中折れとは、女性の膣内に挿入後、射精にいたる前に陰茎がやわらかくなる症状です。一度は勃起し、射精できる場合もあるため勃起不全(ED)では無いと思われがちですが、実際はEDの一種とされています。
EDのなかで「中折れ」に悩む人がどの程度いるかを大規模に調べたデータはありません。しかし、日本人男性の30.9%、約1,400万人がEDという調査結果もあることから、中折れに悩む男性が多いことは間違いないでしょう。
なお、年齢とともにEDの人は増加します。
中折れのおもな原因【年代別】
中折れ(ED)のおもな原因は、以下のとおりです。
原因 | 中折れする理由など |
加齢 | ・「テストステロン」の減少による男性機能の低下
・血流が悪くなり陰部の勃起を維持できない ・性的興奮が減少し、勃起力の低下 ・ED(中折れ)の最重要リスクファクター |
心理的な要因 | ・仕事の疲れやストレス
・性行為への不安や緊張 ・包茎、短小など、陰茎に関するコンプレックス |
持病の影響 | ・糖尿病
・冠動脈疾患 ・高血圧 ・慢性腎臓病 ・神経障害 ・精神疾患 ・睡眠時無呼吸症候群 など |
薬の副作用 | ・降圧薬
・抗うつ薬 ・AGA治療薬・前立腺肥大症治療薬 など |
生活習慣 | ・喫煙
・運動不足 ・不規則な生活 ・バランスの悪い食事 |
当てはまる要素が1つのケースもありますが、年齢を重ねると複数の要素が重なり、さらに中折れしやすくなるのです。
ここからは年代別に、よくある中折れの原因を解説します。
20代に多い中折れの原因
体力や気力にあふれる20代に多い中折れの理由は、以下のような「心理的な要因」です。
- 自分の体形や陰茎に自信がない
- 過去に性行為で失敗した記憶を引きずっている
- 性行為の経験が浅く、射精に至れるか不安に思っている
「挿入したらすぐに射精してしまった」「パートナーの過去の彼氏よりも陰茎が小さいのではと不安」など、過去の経験や自分への自信の無さは、中折れにつながります。
また、中折れした経験がある人は「また失敗したらどうしよう」という不安や苦手意識を抱きがちです。
一度性行為に苦手意識を抱くと、不安感がさらなる中折れを招き、性行為の失敗を繰り返す悪循環におちいる可能性もあります。
30代に多い中折れの原因
仕事やプライベートが充実する30代は、心理的な要因に加えて「生活習慣の乱れ」「疲れ」などが中折れに影響しがちです。
具体的な原因の例は、以下のとおりです。
- 仕事で忙しく、睡眠不足で疲れている
- ストレス解消にお酒やたばこの量が多い
- 妊活をプレッシャーに感じている
とくに妊活に取り組んでいる場合「排卵日に性行為をしなければならない」「子どもが欲しい」という焦りが心理的な要因となり、中折れにつながるケースは珍しくありません。
また、生活習慣の乱れは中折れの原因となる高血圧や糖尿病、動脈硬化にもつながるため、バランスのよい食生活や禁煙、十分な睡眠を心がけるとよいでしょう。
40代に多い中折れの原因
40代になると、体力の低下を感じる人や「生活習慣病」を指摘される人が増えてきます。20代・30代に多い原因に加えて、以下も中折れにつながるリスクです。
- 高血圧や糖尿病を指摘され、治療をはじめた
- 運動不足から体重が増え、肥満体型になっている
高血圧や糖尿病は勃起力を下げ、中折れの大きな原因となります。持病自身が勃起力を下げるのに加え、治療薬の副作用が中折れを起こすケースもあるためです。
ただし、副作用による中折れを気にして薬の服用をやめるのは危険です。「薬のせいで中折れするのかな」と疑問に思う場合は、主治医に確認してみてください。
50代以上に多い中折れの原因
50代以上になると、加齢や生活習慣病などさまざまな中折れの原因が絡み合うため、中折れリスクは上昇します。
- 年齢とともに勃起しにくくなった
- 運動量が減り、体力が低下している
- 複数の生活習慣病があり、治療している
生活習慣病によって動脈硬化が進むと、さらに勃起力が低下します。加齢によって男性ホルモンの分泌も低下するため、性欲自体が減る人もいます。
中折れの対策方法6選
中折れのおもな対策方法は、以下のとおりです。
- ED治療薬
- 持病の治療
- 精力剤やサプリメント
- トレーニング
- 食生活の改善
- パートナーとの協力
中折れの原因によって適した対策法は異なります。自分にどれが適しているかを考える参考にしてください。
ED治療薬
中折れの治療には「バイアグラ」「レビトラジェネリック」「シアリス」というED治療薬が使われます。
どのED治療薬も陰茎に流れ込む血流を増加させて勃起力を高める効果があり、基本的な服用タイミングは性行為の約1時間前です。
3種類の薬はおもに以下のポイントが異なり、どの薬が合うかは個人差があります。
- 薬の価格
- 食事との関係
- 効果の続く時間
- 出やすい副作用
- 効果が出るまでの時間
妊活に使う際は健康保険が適用されるケースもありますが、基本的にはED治療薬の処方は、健康保険が使えない「自由診療」です。
なお、心臓の持病がある人、血圧が安定していない人などはED治療薬を使えない可能性があります。安全に薬を服用するために、持病や飲んでいる薬がある人は必ず医師に伝えるようにしてください。
持病の治療
高血圧・糖尿病・うつ病などは、病気自体が勃起力を低下させる可能性があります。持病があって中折れに悩む人は、しっかりと治療に取り組みましょう。
高血圧や糖尿病によって血流低下や動脈硬化が起こると、さらに中折れがひどくなるケースも考えられます。持病を放置すると、心筋梗塞をはじめとする大きな病気につながる可能性もあるため、医師による生活上の注意や薬の服用指示は守るようにしましょう。
精力剤やサプリメント
「疲労回復」「滋養強壮」などの効果がある精力剤やサプリメントを、中折れ対策に服用する人もいます。
ドラッグストアやコンビニエンスストアで気軽に購入でき、好みに合う商品を自分で選べるのが、精力剤やサプリメントのメリットです。
精力剤やサプリメントのおもな成分を、以下に紹介します。
成分 | おもな効果 |
ビタミン類 | 疲労回復 |
生薬成分 | 疲労回復
穏やかな勃起力のサポート |
アミノ酸(シトルリン・アルギニンなど) | 疲労回復
血流の改善 |
精力剤やサプリメントには、中折れに対してED治療薬ほどの効果は期待できません。
ただし、性行為をさまたげる疲労が軽減したり「精力剤を飲んだから安心だ」というお守りのような効果が得られたりする可能性はあるでしょう。
トレーニング
トレーニングには、血流改善や運動不足の解消によって、中折れを改善する効果が期待できます。中折れの原因となる糖尿病や高血圧にも運動は効果があるため、ぜひ取り入れてみましょう。
おすすめの運動は、以下のとおりです。
運動の名前 | 概要 |
有酸素運動 | ・ランニング
・ウォーキング |
ランジ | ・裏ももやお尻の筋力トレーニング |
スクワット | ・下半身全体の筋トレ |
ケーゲル体操 | ・骨盤底筋の筋トレ |
レッグオープン | ・太もも内側の筋トレ |
開脚ストレッチ | ・骨盤底筋周りの柔軟化 |
運動は、無理に1回おこなうより「継続」が大切です。自分に合う運動を見つけて、少しずつ取り組んでみてください。
食生活の改善
「これを食べたら絶対に中折れしない」という食べ物はありません。
ただし、栄養バランスのよい食事は体力・気力を回復させます。基本的には食べすぎを避け、炭水化物・タンパク質・ビタミンなどをバランスよく取るようにしましょう。
なお、日本人男性が1日に必要とするエネルギーの目安は、活動量の少ない人で2,200kcal±200kcal、活動量の多い人で2,400kcalから3,000kcalです。
パートナーとの協力
精神的な要因によって中折れする場合は、パートナーと話し合って性行為への不安を和らげたり、中折れがEDの一種であることを説明したりするのも有効です。
挿入してからの性行為に自信が持てない場合は、普段からスキンシップを心がける、前戯やキスに時間をかけるなども女性の満足度を高められるでしょう。
中折れの原因は女性にもあるのか
中折れすると性行為が中断し「パートナーに嫌われるのでは」と思う人は珍しくありません。中折れした際の女性の気持ちを、いくつか紹介します。
- 中折れの原因が女性にあるのではと悩む
- 気分が盛り下がり、ショックを受ける「疲れているのかな」と思う
なかには「中折れしたから嫌いになった」「別れたい」などと思う女性もいますが、基本的には男性を心配する、自分に原因があるのではと考える女性が多い傾向です。
性行為は、男性と女性が力と気持ちを合わせておこなう行為です。また、気持ちや体力の影響も受けるため、毎回同じように進むものでもありません。
中折れしてムードが悪いまま終わると「次も中折れしたらどうしよう」と不安になり、勃起力がさらに落ちる可能性も考えられます。
中折れが気になる際はEDについてパートナーと話してお互いの理解を深めたり、ED治療薬の服用を検討したりするのもよい方法です。
中折れと早漏の関係
科学的な関係性は明らかになっていませんが、早漏の人は通常の人に比べてEDに4倍なりやすいというデータがあります。
EDの人が早漏になる理由の例は、以下のとおりです。
- 「早かったらどうしよう」という不安が中折れにつながるから
- 中折れする前に射精するために、性行為を早く終わらせるから
- 十分に陰茎が硬くならないため、少しの刺激で射精しやすいから
中折れはED治療薬によって治療できます。治療によって中折れしなくなれば性行為に自信がつき、早漏が改善する可能性もあります。
また、自分の陰茎に自信が無くて早漏や中折れする場合は、陰茎を改善する手術も効果が期待できるでしょう。
気になる人は、一度クリニックで相談してみてください。
中折れが気になる人によくある質問
お酒が原因で中折れすることはありますか?
お酒を飲みすぎると以下の理由により中折れしやすくなります。
- 酔うと神経の伝達が低下し、性的刺激を受けても勃起しにくくなる
- 眠くなったり、気持ち悪くなったりして性行為をうまくできない
ただし、適量のお酒はリラックス効果によって緊張による中折れ防止につながる可能性もあります。
「適量」は、個人の体質やそのときの体調によって異なるため、お酒の飲みすぎは避けるようにしましょう。
中折れに有効な対策グッズはありますか?
市販されている「中折れ対策グッズ」は、医学的な効能が認められていなかったり、安全性に不安があったりする商品が多くみられます。
使い方によっては、しめつけによる血流低下や痛みが出る可能性があるため、中折れの対策には対策グッズより医療機関での治療をおすすめします。
中折れすると痛いですか?
中折れは、勃起状態が維持できずに挿入中に陰茎がやわらかくなる状態です。
勃起して硬い状態の陰茎に強い力が加わって折れる「陰茎折症」とは異なるため、中折れによって痛みが出るケースは基本的にありません。
なお、陰茎折症は激しい性行為や自慰行為をした際に起こりやすく、20~30代に多いといわれています。
まとめ
この記事では、中折れについて年代別の原因や対策法について解説しました。
【この記事のまとめ】
- 中折れとは挿入後に陰茎が萎える現象
- 20代は心理的な要因、30代は心理的要因に加えて生活習慣の乱れや疲れ、40代は体力低下や生活習慣病、50代以降は加齢や病気などが原因のケースが多い
- 原因は一つではなく複数のものが重なるケースがよくみられる
- 中折れの対策はED治療薬、持病の治療、パートナーとの協力など
- 早漏につながることもある
中折れは、挿入後に徐々に陰茎がやわらかくなる症状です。一度は勃起するため「EDでは無い」と思われがちですが、実際はEDの一種とされています。
年齢が若く、持病も無い20代は「心理的な要因」による中折れが多いのですが、年を重ねるごとに「加齢」「生活習慣病とその治療薬」などの要因がリスクに加わります。
中折れには、バイアグラをはじめとする「ED治療薬」が有効です。持病がある人は持病の治療、生活習慣の乱れがある人は食事バランスの改善や適度な運動を心がけるとよいでしょう。
「中折れしたらどうしよう」という気持ちを抱えて性行為にのぞむと、不安感からさらに中折れが悪化する可能性も考えられます。より満足度が高く、自信を持てる性行為をしたい方は、一度クリニックで相談してみてはいかがでしょうか。