妻だけEDはなぜ起こる?バレずに克服する4つの方法

【この記事でわかること】
- 妻だけEDとそのほかのEDの原因
- 妻だけEDが治りにくいと言われる理由
- 妻だけEDを人に知られずに克服する方法
- 妻だけEDをクリニックで治す方法
最後までお読みいただくと、自分の症状が妻だけEDなのかを判断でき、すぐに対策をはじめられます。
妻だけEDとは心因性EDの一つ
妻だけEDは、妻との性行為のときだけ性器が固くならない、もしくはまったく勃起できない状態をさします。
医学的には「心因性ED」に該当し、勃起力は問題ありません。
ただ、アダルトコンテンツや風俗店など、妻以外のシチュエーションではいつもどおり勃起できます。
なお、完全に固くならないだけでなく、途中でしぼんでしまう、硬さが足りないなどの症状もEDに含まれます。
妻だけEDはなぜ生じる?【5つの男性心理】
妻だけEDが生じる男性の思いとして、以下の5つがあげられます。
- 性行為に刺激がない
- 妻に性的興奮を感じない
- 過去の失敗が忘れられない
- 性行為が精神的な負担となっている
- 妻が自分を受け入れてくれなくなったと感じる
詳しく見ていきましょう。
性行為に刺激がない
長く付き合っていると、性行為の内容や流れに変化がなくなり、性行為から得られる刺激が少なくなります。
実際に、結婚後の性生活で勃起力の衰えを感じている男性も少なくありません。
性行為のマンネリ化を防ぐために、常に新鮮な気持ちで性行為をおこなう工夫が必要です。
妻に性的興奮を感じない
出産や子育てをきっかけに「女性」よりも「家族」という認識が強くなると、妻への性的興奮を感じにくくなります。
男性は見た目で興奮しやすい傾向にあるため、体形や見た目の変化が影響する場合もあります。
過去の失敗が忘れられない
過去に性行為がうまくいかなったときに、妻に困った顔をされたり「もっとうまくして」と言われたりした経験が心の傷となると、興奮できなくなる可能性があります。
妻が大切な存在であればあるほど「満足させなければ」というプレッシャーが大きくなり、失敗を恐れる気持ちも強くなります。
性行為が精神的な負担となっている
性行為そのものが精神的なストレスになると、EDの原因になりえます。
ストレスが強いと交感神経が優位になり、体が緊張して勃起しづらくなります。
とくに子作りを考えている夫婦の場合、妊娠率を高めるためにあらかじめ性行為の日を決めていることが多いです。
「決めた日に絶対にしなければいけない」「疲れていても頑張らないと」と性行為を重荷に感じると、ストレスやプレッシャーとなります。
妻が自分を受け入れてくれなくなったと感じる
妻にスキンシップを避けられたり、冷たい態度をとられたりすると「自分には魅力がない」と自己肯定感が下がり、自信をなくしてしまいます。
また、お互いの性的なニーズや欲求について話し合わずにいると、期待にズレが生じ、妻との関係にすれ違いを生む原因となります。
その結果「自分は妻に受け入れられていないのではないか」という不安が強くなるのです。この強い不安が、EDを発症するきっかけとなりえます。
妻だけEDは離婚の原因となる
妻だけEDは「性的不能による性的不調和」にあてはまる可能性が高く、離婚の原因となります。
令和2年度の法務省のアンケート調査によると、性的不調和を理由とした離婚は離婚原因の15.0%を占めていました。
ただし、単にEDであるというだけで、一方的に離婚されることはありません。
EDが離婚事由(裁判所で離婚が認められる理由)になりえるのは「妻が治療を望んだのに拒否した」「EDを隠して結婚した」など、EDによって夫婦関係が破綻しているケースです。
夫婦の性生活は、結婚生活を支える大切な要素です。妻だけEDが原因で夫婦関係に亀裂が生じている場合、適切なED治療が関係修復の第一歩となるでしょう。
妻だけEDが長く治らない理由
妻だけEDがなかなか治らないときは、以下の理由が考えられます。
- 一人で解決しようとするため
- EDの原因が妻だけEDではないため
それぞれ解説します。
一人で解決しようとするため
一人でEDを克服しようとすると「早く治さなければ」という無意識のプレッシャーが生じます。これが性行為への緊張の高まりにつながり、EDの症状を悪化させます。
本来であれば妻の理解を得るのがよいのですが、「バレたくない」「相談できない」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合は専門家に相談し、治療の方向性についてアドバイスをもらうことをおすすめします。
EDの原因が妻だけEDではないため
妻だけEDだと思っていても、なかなか治らない場合は別の原因が隠れているかもしれません。
妻だけED(心因性ED)以外の原因は以下のとおりです。
EDの種類 | おもな原因 | 特徴 |
器質性ED | 血管や神経の病気
ホルモンの異常 |
どんな状況でも勃起が不十分または勃起不可能 |
混合性ED | 体と心の両方の問題 | 原因が1つではなく複雑 |
薬剤性ED | 高血圧の薬や精神安定剤などの副作用 | 薬の使用と症状に関連 |
とくに、40代以降は生活習慣病が増えはじめたり、加齢によって勃起力が衰えたりします。
また、ED診療ガイドラインでも「多くの症例で複数の原因が混合する」とされており、自己判断で「妻だけED」と決めつけるのは危険です。
なかなかED症状が治らない場合は、ほかの原因が隠れていないか確かめるために一度泌尿器科を受診してみてください。
妻だけEDの治し方【克服する4つの方法】
妻だけEDを乗り越えるには、ストレスをためない生活を送ることや、妻との関係をよくすることがポイントです。
具体的には、以下4つの方法を試してみましょう。
- 生活習慣を見なおす
- 2人でデートに行く
- 性行為以外での軽いスキンシップをとる
- いつもと違うシチュエーションで性行為をする
ただし、急な変化は妻に不審がられる可能性があるため、さりげない声がけを心がけましょう。
ひとつずつ解説します。
生活習慣を見なおす
生活習慣の乱れはEDの症状を悪化させるため、以下の工夫でストレスをためない生活を送りましょう。
- 深呼吸をする
- 軽い運動をする
- 安眠できる工夫をする
- 栄養バランスのとれた食事をとる
- 喫煙やアルコールの大量摂取は避ける
海外の研究では、肥満の人が食事と運動習慣を見なおしたところ、ED症状が改善したという報告があります。また、タバコをやめた人も、EDの改善効果がみられました。
乱れた生活習慣をととのえると、心身の健康が整い、ED症状の改善が期待できます。
2人でデートに行く
日常と違う環境で過ごすことはドキドキ感を増し、性生活へのよい刺激になります。
たとえば、いつもと違うレストランでの食事や温泉旅行などがよいでしょう。共有体験を通じて、安心感や信頼が高まり、EDの改善にもプラスの効果をもたらす可能性があります。
また、デート中の会話は子どもや家族の話を控え、2人だけの思い出話や将来についての話がおすすめです。恋人気分になりやすく、お互いの気持ちを確かめ合う機会となるでしょう。
性行為以外での軽いスキンシップをとる
性行為ではない単純なスキンシップでも幸福ホルモンとよばれる「オキシトシン」が分泌され、幸福度が増すといわれています。
手をつないだり、マッサージをしたりなど、性行為とは関係ないスキンシップを増やすとよいでしょう。
日常的な触れ合いを積み重ねることで、パートナーとの信頼感や安心感が高まります。
いつもと違うシチュエーションで性行為をする
性行為をする場所や時間などを変えると、いつもと違うシチュエーションが新鮮な刺激になることもあります。
たとえば、以下の方法があげられます。
- 音楽を流す
- 照明を変える
- 香りを取り入れる
- 普段と違う部屋で性行為をおこなう
ホテルでリラックスした雰囲気の中で性行為をおこなう
とくに、性行為のマンネリ化による妻だけEDが起きている場合に効果的です。
妻だけEDを治す近道はクリニックへの受診
妻だけEDを自分だけで対処しようとしても限界があります。病院での薬による治療や心理カウンセリングなどを受けることが近道になります。
まずは、クリニックを受診して正しい原因を明らかにしましょう。クリニックでは症状に応じてED治療薬を使ったり、カウンセリングを受けたりして改善を目指します。
妻だけEDは一人で悩まず、専門家への相談が大切です。
妻への伝え方がわからない場合も、医師からの適切な説明があれば妻にも理解してもらいやすいでしょう。
「EDを早く治したい」そんな焦りがある方にこそ、クリニックの受診を検討してみてください。
まとめ
この記事では、妻だけEDについて解説しました。
【この記事のまとめ】
- 妻だけEDは「妻とだけ」性行為がうまくいかないEDのことをさす
- 原因は日常生活でのストレスや過去の失敗体験、夫婦関係のマンネリ化などさまざまなものが混合している
- 40代以降の場合EDの原因が心だけではない可能性もある
- 生活習慣の改善や夫婦関係の見直し、クリニックの受診などで改善が期待できる
大切なのは、一人で抱え込まず適切な対処法を見つけることです。
妻だけEDかもしれないと悩む方は、一度ご相談ください。