自転車はEDの原因になる?引き起こす理由や予防策、治るのかを解説

【この記事でわかること】
- 自転車がEDの原因になるのか
- 自転車がEDを引き起こす理由
- 自転車EDを予防する5つの対策
- 自転車での運動がED改善に役立つ可能性
- 自転車以外で考えられるEDの原因
- EDの効果的な治療法
自転車以外でEDになるケースや治療法も解説しているので、この記事がEDの不安を解消し、自転車も性行為も楽しめるようになれば幸いです。
自転車はEDを引き起こす可能性がある
自転車に長時間乗ったり、頻繁に利用したりすると、EDを引き起こす可能性があります。
サドルに長時間座ると会陰部(股間)が圧迫され、陰部の血流が悪くなる可能性があるからです。
しかし、自転車とEDの関係性については、肯定派と否定派で意見が分かれているので、詳しくはわかっていません。
ED治療をおこなうメディアの広告では、治療を促すためのマーケティング戦略として謳われている可能性もあります。
EDで悩んでいるときは、自転車との関係性にとらわれず、冷静に治療の必要性を判断する必要があるでしょう。
自転車が原因でEDになる理由
自転車がEDを引き起こす理由は、サドルが会陰部(股間)の血管を圧迫して、陰部への血流を悪くするからだと考えられています。
意見は分かれているものの、EDの診療ガイドラインでは「陰部の動脈と神経がサドルで長時間圧迫され、血流障害が起きる可能性がある」とされています。
勃起は陰部に血液が溜まって起こる現象なので、陰部の血流が悪くなると勃起しにくくなるでしょう。
ロードバイクに限らず、マウンテンバイクやママチャリ、フィットネスバイクでも同様のリスクがあると考えられています。
自転車EDを予防する5つの対策
自転車が原因のEDを予防するためには、以下の5つの方法で対策できる可能性があります。
- 太くて柔らかいサドルを選ぶ
- サドルからこまめにお尻を離す
- 自転車に乗る時間や機会を減らす
- サドルやハンドルの位置を調整する
- サイズの合ったレーシングパンツを履く
それぞれ見ていきましょう。
太くて柔らかいサドルを選ぶ
自転車のサドルを太くてやわらかい素材のサドルに変えれば、自転車EDを予防できる可能性があります。
ロードバイクやスポーツバイクなどは、サドルが細くて硬いものが多いので、長時間の乗車で陰部の血流を悪くしやすいでしょう。
また、座面を柔らかくする「サドルカバー」や、坐骨の幅に合わせた「オーダーメイドのサドル」を使うのも、自転車EDの予防につながるかもしれません。
サドルからこまめにお尻を離す
自転車EDのおもな原因はサドルによる会陰部(股間)の圧迫なので、乗車中はサドルからこまめにお尻を離すのが効果的です。
30分〜1時間ごとに、サドルからお尻を浮かせたり休憩を取ったりすれば、血管を圧迫する機会が減って陰部への血流を保ちやすいでしょう。
ただし、立ち漕ぎは転倒やスピードの出しすぎにつながる可能性があるので、危険なときは自転車を押して歩くのもEDに対しては効果的です。
自転車に乗る時間や機会を減らす
自転車EDの予防策として、以下のように自転車に乗る時間や機会を減らすのも効果的です。
- 趣味のロードバイクに乗る機会を週末だけにする
- 1日30分〜1時間程度を目安に乗車時間を制限する
- 通勤や通学で自転車を使う場合、週末はできるだけ使わない
また、普段の生活でも趣味でも自転車が欠かせないときは、平日の移動にロードバイク以外の自転車を使うなど、自転車の種類を分けるとよいでしょう。
サドルやハンドルの位置を調整する
サドルやハンドルの位置を調整すれば、会陰部に体重が集中するリスクを減らせます。
日本サイクリング協会が推奨する、サドルとハンドルの正しいセッティング方法を以下の表にまとめました。
種類 | サドルの調整方法 | ハンドルの調整方法 |
ママチャリ | 両足のつま先が地面に着く高さ | サドルから10cm上 |
ロードバイク | 一番下に降ろしたペダルにかかとを乗せ、ひざが軽く伸びる高さ | サドルから5cm下 |
マウンテンバイク | 一番下に降ろしたペダルにかかとを乗せ、ひざが軽く伸びる高さ | サドルと同じ高さ |
ランドナー(長距離用の自転車) | 一番下に降ろしたペダルにかかとを乗せ、ひざが軽く伸びる高さ | サドルと同じ高さ |
自転車の種類や自分の身長などによって最適な高さが違うので、乗りながら調整を重ねるか、専門店で自分に合った高さに設定してもらうとよいでしょう。
サイズの合ったレーシングパンツを履く
レーシングパンツには坐骨やお尻の部分にパッドが入っているので、会陰部の圧迫を減らせる可能性があります。
ただし、パンツのサイズが小さすぎると動きや血流の妨げになりやすいので、自分のサイズに合った適度なフィット感のパンツを選びましょう。
自転車での運動はED改善にも役立つ
自転車での有酸素運動は、むしろEDの改善に役立つ可能性があります。
研究では、継続的な有酸素運動により、勃起機能が改善したと報告されています。
効果が確認された具体的な時間や頻度は、以下のとおりです。
- 週3〜5回
- 1回30〜60分
- 平均で6ヶ月間の継続
「自転車EDの予防策」をおさえたうえで自転車に乗れば、EDを改善できるかもしれません。
自転車以外に考えられるEDの原因
自転車以外にも、EDを引き起こす原因はさまざまです。
EDには原因ごとに4つのタイプがあり、それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
種類 | 概要 | 原因 |
心因性ED | 精神的な問題で勃起しにくくなる | ・日常生活でのストレス
・子作りへのプレッシャー ・性行為に関するトラウマ |
器質性ED | 勃起を促す神経や血管の異常によって勃起しにくくなる | ・加齢
・脊髄損傷 ・病気(糖尿病、高血圧、脳出血など) |
混合性ED | 心因性EDと器質性EDの2つの要素が混じって勃起しにくくなる | ・加齢や生活習慣病などで勃起しにくくなり、ストレスや性行為でのプレッシャーを感じる悪循環 |
薬剤性ED | 服用している薬の副作用によって勃起しにくくなる | ・抗うつ剤
・消化管の薬 ・消炎鎮痛剤 ・循環器系の薬 など |
普段から自転車によく乗る方がEDになると「自転車の乗りすぎが原因でEDになった」と考えるかもしれません。
しかし、EDを引き起こす原因はさまざまなので、自転車以外の理由で勃起しにくくなっている可能性もあります。
また、EDの原因を特定して、適切に治療するのはなかなか難しいです。
ストレスでEDが悪化しないように、性行為で勃起しにくくなったと感じたら、早めに病院や専門のクリニックを受診しましょう。
当院では、EDの治療を行っています。
個人の症状にあわせて適切な治療法を提案するので、EDで困っているときは、お気軽に当院を受診してみてください。
EDに効果的な治療法
EDの改善が期待できるおもな治療法を、以下の表にまとめました。
治療法 | 概要 | 種類 |
運動療法 | 運動によって全身の血流を促し、陰部の血液を増やす | ・筋力トレーニング
(スクワット、ランジ、ケーゲル体操など) ・有酸素運動 (ウォーキング、ランニング、自転車など) |
薬物療法 | 全身の血管を広げて血流を促し、陰部の血液を増やす | ・シルデナフィル(バイアグラ)
・バルデナフィル(レビトラ) ・タダラフィル(シアリス) |
カウンセリング | 精神的な問題で起こるEDに対して、医師やパートナーと話し合いながら改善を目指す | ・医師やパートナーとの話し合い |
生活習慣の見直し | ストレスが溜まる生活や血流を悪くする習慣を改善する | ・禁煙
・禁酒 ・適度な運動 ・十分な睡眠 ・バランスの取れた食生活 |
おもな治療方針は「全身の血流を促す」と「精神的なストレスを減らす」の2つです。
実際のED治療では、状況に応じて治療法を変える必要があるので、自分ひとりで最適な治療法を選ぶのは難しいでしょう。
また、EDが原因で不妊を引き起こしているときは、保険適用で治療できる可能性があります。
性行為で勃起を維持できず、子作りができない状況に悩んでいるときは、一度泌尿器科を受診してみてください。
よくある質問
自転車EDに関するよくある質問を紹介します。
- 自転車EDは治る?
- エアロバイクはEDの原因になる?
- 自転車の乗りすぎで前立腺がんになる?
それぞれ回答していきます。
自転車EDは治る?
結論、自転車が原因のEDであっても、一般的なED治療によって治る可能性があります。
ただし、EDと自転車の関係性については、まだ意見が分かれている状態です。
自転車EDの治療についても詳細はわかっていないので、勃起しにくい状況に悩んでいるときは、一度泌尿器科を受診してみてください。
エアロバイクはEDの原因になる?
エアロバイク(フィットネスバイク)のサドルでも、自転車と同様に会陰部(股間)の血管や神経を圧迫する可能性があります。
長い時間乗り続けたり、頻繁にまたがっていたりすると、EDを引き起こすかもしれません。
使う頻度や休憩のタイミングを意識しながら、エアロバイクで運動をしてみてください。
自転車の乗りすぎで前立腺がんになる?
自転車と前立腺がんの関係について、現時点では明確な結論が出ていません。
海外の研究では、サイクリストが一般の方より前立腺がんの発症率が低いという結果でした。
しかし、対象者の偏りや研究データに先入観が含まれるとして、上記の研究結果も信頼性が不十分だと言えます。
まとめ
この記事では、自転車とEDの関係性について解説しました。
【この記事のまとめ】
- 自転車がEDの原因になるかは、まだ意見が分かれている状態
- 自転車に長時間乗って会陰部(股間)の血管や神経が圧迫されると、陰部の血流悪化につながり、EDを引き起こすと考えられている
- レーシングパンツの着用や太くてやわらかいサドルの使用、サドルやハンドルの位置調整などで会陰部の圧迫を減らすと、EDを予防できる可能性がある
- サドルからこまめにお尻を離したり、自転車に乗る時間や機会を減らすのも、自転車EDの予防に効果的
- 自転車に乗って有酸素運動ができれば、むしろEDを改善するかもしれない
- 自転車以外にも、病気や薬、精神的な要因でEDを引き起こす可能性がある
- 病院を受診すれば、適切な運動や薬の服用、カウンセリングなどのED治療を受けられる
現状、自転車がEDの原因になるのかは不明です。
しかし、会陰部の圧迫によってEDになる可能性があるので、この記事で紹介した対策を参考にしながら、安全に自転車を楽しみましょう。
当院では、EDの治療を行っています。
EDでお悩みの方は、まずは当院に問い合わせてみてください。
自転車以外の原因も含めて丁寧に診断し、最適な治療法をご提案します。