カフェインはED改善に効果あり|最適な量や飲み物について解説

この記事でわかること
- カフェインとEDの関係性
- ED予防・改善に最適なカフェイン摂取量
- 飲み物の種類別カフェイン含有量
- ED改善に効果的な飲み物や食品
- EDの治療方法や改善策
この記事で紹介するカフェインの知識が、夫婦の性生活の改善に役立てば幸いです。
適量のカフェイン摂取はEDに効果的
適量のカフェイン摂取は、EDの予防や改善に効果があります。
1日のカフェイン摂取量が85~303mgの男性は、ほとんど摂取しない男性(0~7mg/日)と比較して、EDの発症リスクが低かったという報告がされています。
ただし、カフェインの効果は肥満傾向の方や高血圧の方には確認されたものの、糖尿病の方には確認されませんでした。
安全性を高めるため、持病のある方はカフェインを摂取しても問題ないか主治医へ相談するとよいでしょう。
なお、カフェインの過剰摂取は健康に悪影響を与える可能性もあるため、摂取の際には注意が必要です。
カフェインがED予防・改善にはたらく3つの理由
カフェインがEDの予防・改善に働く理由は、以下の3つです。
- 興奮しやすくなる作用
- 血管機能を改善する作用
- 日常的なストレスを緩和・解消する作用
それぞれ説明します。
興奮しやすくなる作用
カフェインには、神経を活性化させて眠気を抑えたり、性的興奮の維持を助けたりする効果が期待できます。
カフェインが神経を落ち着かせる「アデノシン」という物質の働きを抑えるからです。
アデノシンは通常、脳内の受容体に結合して神経を落ち着かせる働きをします。
しかし、カフェインはアデノシンと似た構造をもつため、アデノシンの代わりに受容体に結合します。
その結果、アデノシンが働けなくなり、神経が興奮状態を維持できるのです。
カフェインによる神経興奮作用は、以下のような効果をもたらします。
- 眠気が解消される
- 集中力が向上する
- 疲労感が軽減する
カフェインの神経興奮作用によって、性欲低下による勃起力の低下を抑えられるかもしれません。
血管機能を改善する作用
カフェインには、血管の働きを改善する効果があります。
なぜなら、カフェインには血管内皮の機能を改善する作用があるとされており、陰茎への血流を良くする効果が期待できるからです。
カフェイン入りのコーヒーを摂取した人は、カフェインなしのコーヒーを摂取した人よりも血管のはたらきが75分かけて約30%改善したという報告もあります。
生活習慣の乱れや加齢による動脈硬化は、EDのリスク要因です。
カフェインを上手に取り入れて、血管の健康を保ちましょう。
日常的なストレスを緩和・解消する作用
カフェインには、日常的なストレスを和らげる作用があります。
海外の研究では、カフェインの摂取は、慢性的なストレスによる抑うつ症状の悪影響を防ぐ効果があると報告されました。
日常的な緊張や疲れは、以下のような形で勃起に悪影響を与えます。
- 気分の低下
- 意欲の減退
- 性的な関心の低下
適度なカフェインの摂取はストレスによる精神的な負担を軽くし、気分や意欲の低下を防ぎます。
EDには精神的な要素が大きくかかわるため、ストレスの軽減がED症状の改善につながるのです。
ただし、夜遅い時間帯のカフェイン摂取は、性行為前の緊張を高めたり、睡眠の質を下げたりする可能性があります。
そのため、自身の生活リズムを考慮してカフェインを摂取するようにしましょう。
EDに対するカフェイン摂取の注意点
大量のカフェイン摂取は、体内で神経を過剰に興奮させ、様々な悪影響を引き起こす可能性があります。
そのため、カフェインは摂りすぎないよう注意しましょう。
過剰摂取によりあらわれる可能性がある症状は、以下のとおりです。
- 震え
- 不眠症
- 不安や興奮
- 血圧の上昇
- 心拍数の増加(動悸)
- 吐き気や下痢
- 中枢神経系の刺激によるめまい
とくにエナジードリンクには、多量のカフェインが含まれているものもあるため、飲み過ぎには注意が必要です。
また、カフェインを含む医薬品(市販の風邪薬・眠気覚まし薬など)は、カフェインを含む飲料と併用すると、さらに多量のカフェインを摂取することになります。
EDの予防や改善のためには、1日のカフェイン摂取量を意識し、夜遅い時間の摂取は控えるようにしましょう。
EDに効果的なカフェイン摂取量【コーヒー2~3杯が目安】
医学的な研究によると、EDの予防・改善に適切なカフェイン摂取量は、1日あたり170~375mgです。
カフェインの量としては、一般的なコーヒー約2~3杯分に相当します。
EDに効果的と考えられる飲み物の摂取量の目安は、以下のとおりです。
飲み物 | 1杯あたりのカフェイン量 | 1日の摂取目安 |
コーヒー | 90〜120mg/150ml | 2~3杯 |
煎茶 | 30mg/150ml | 5~7杯 |
紅茶 | 45mg/150ml | 3~5杯 |
※1 摂取量は研究結果を参考に計算したもの
※2 一杯あたり150mlで計算(容器の大きさや淹れ方によってカフェイン量は異なる)
ただし、夕方以降の摂取は睡眠に影響を与える可能性があるため、午前中から午後の早い時間帯での摂取がおすすめです。
ED改善のためにカフェインを摂取できる8つの飲み物
カフェインは、コーヒー豆や茶葉などに含まれている天然の成分です。
そのため、コーヒー以外に、お茶類にも含まれています。
主なカフェイン含有飲料と、EDに効果的と考えられる摂取量は、以下のとおりです。
飲み物 | カフェイン量 | 1日の摂取量 |
玄米茶 | 15mg/150ml | 10杯 |
煎茶 | 30mg/150ml | 6〜8杯 |
ほうじ茶 | 30mg/150ml | 6〜8杯 |
ウーロン茶 | 30mg/150ml | 6〜8杯 |
紅茶 | 45mg/150ml | 4~6杯 |
コーヒー | 90mg/150ml | 2~3杯 |
インスタントコーヒー | 80mg/100ml | 2~3杯 |
エナジードリンク | 32~300mg/100ml | 1本まで |
※3 研究結果より、「1日あたり170~375mg」におさまる量で計算
※2 一杯あたり150mlで計算(容器の大きさや淹れ方によってカフェイン量は異なる)
ただし、EDへの効果が科学的に実証されているのはコーヒーが中心であり、他の飲み物からのカフェイン摂取では、同様の効果が得られにくいかもしれません。
また、エナジードリンクは、製品によってカフェイン濃度が大きく異なり、1本でコーヒー2杯分以上のカフェインを含むものもあります。
前述のとおり、カフェインの過剰摂取は望ましくありません。製品に記載されている表示をよく確認し、1日のカフェイン摂取量が多くなりすぎないよう注意しましょう。
ED予防・改善に効果的な7つの食品成分
EDの予防・改善のためには、カフェイン以外にも日常的に摂取したほうがよい成分があります。
摂取したほうがよい成分は、以下の表をご参照ください。
成分 | 主な役割 | 含まれる食品 |
亜鉛 | テストステロン分泌促進 | 牡蠣、チーズ、豚肉、卵黄 |
ムチン | 疲労回復、消化器保護 | なめこ、オクラ、長芋 |
タウリン | 疲労回復、血流改善 | 魚介類、タコ |
アリシン | 血流改善 | にんにく、玉ねぎ |
ビタミンE | 血管機能改善 | ほうれん草、アーモンド |
アルギニン | 血管拡張作用 | 鶏肉、大豆、エビ、マグロ |
シトルリン | 血管拡張・NO産生促進 | スイカ、メロン、キュウリ |
高血圧、動脈硬化、血流障害はEDの主要なリスクファクターです。
これらの栄養成分は、血管の健康やホルモンバランスを保ち、EDのリスク低減が期待できます。
血管の健康維持に効果的である、栄養成分の日常的な摂取によって、EDの予防・改善が期待できるかもしれません。
EDを改善するにはカフェインよりもED治療薬
カフェインの適度な摂取は、EDの予防や改善に効果が期待できます。
しかし、カフェインは確実にEDを治療するものではありません。カフェインのED改善効果には大きな個人差があり、まったく効果を感じない方もいます。
ED症状が改善しなかった場合、ED治療薬という選択肢があります。
ED治療薬は陰茎へ流れ込む血流を増やし、カフェインよりも直接的なED改善効果が期待できる治療法です。
主なED治療薬と特徴は、以下のとおりです。
商品名 | 特徴 |
バイアグラ(シルデナフィル) | ・最も使用実績が多い
・食事の影響を受けやすい |
レビトラ(バルデナフィル) | ・3剤の中で効果が最も早く発現する |
シアリス(タダラフィル) | ・長時間持続する |
ED治療薬は医師による処方箋が必要な医薬品です。
カフェインやその他の食品などの対策で十分な改善が見られない場合は、泌尿器科の専門医に相談しましょう。
カフェインとEDに関するよくある質問
カフェインとEDについて、多くの方が気になる質問についてお答えします。
- カフェインを摂りすぎるとEDになりますか?
- カフェインとED治療薬の相性は悪いですか?
- エナジードリンクや精力ドリンクはEDに効果がありますか?
それぞれ見ていきましょう。
カフェインを摂りすぎるとEDになりますか?
カフェインの過剰摂取とEDの直接的な因果関係は、現時点で明確には証明されていません。
カフェインの影響は個人差が大きいため、決まった基準値を設定できないからです。
しかし、過剰摂取は以下のような悪影響をもたらす可能性があります。
- 血圧の上昇
- 不眠やストレス
- 自律神経の乱れ
上記のような症状が長期間続くと、性機能に影響を及ぼす場合もあるかもしれません。
カフェインとED治療薬の相性は悪いですか?
カフェインとED治療薬の併用における、直接的な悪影響は確認されていません。
しかし、両者とも血圧に影響を与える可能性があるため、適切な量を守る必要があります。
ED治療薬を服用する際は、カフェインの摂りすぎは避けましょう。
エナジードリンクや精力ドリンクはEDに効果がありますか?
エナジードリンクや精力ドリンクに期待できるのは、カフェインによる即効性の興奮作用や栄養補給による疲労回復効果です。
そのため、血管機能やホルモンバランス改善といった、EDの本質的な治療効果は期待できません。
ドリンク剤の過剰摂取はカフェインや糖分を摂りすぎるリスクを高めるため、既定の量を守って服用しましょう。
まとめ
この記事では、カフェインとEDの関係について、以下のポイントを解説しました。
【この記事のまとめ】
- 適量のカフェイン摂取はED予防・改善に効果がある
- EDにおける適量の目安はコーヒー2~3杯(170~375mg)がである
- 神経活性化、血管機能改善、ストレス緩和の3つの作用がED予防・改善にはたらく
- 過剰摂取は不眠や血圧上昇などの健康被害のリスクあり、とくにエナジードリンクは注意が必要
- 予防や改善にはカフェインの適量摂取は有効だが、確実な改善にはED治療薬の使用が必要
カフェインは、適切な量の摂取によりEDの予防や改善に効果が期待できます。
しかし、EDの症状を根本的に治療したい場合は、ED薬での治療やカウンセリングの利用も検討しましょう。
EDは適切な対策で改善できる症状です。
当院では、カフェインなどの生活習慣の改善のためのアドバイスや、必要に応じたED治療まで、総合的なサポートをしています。
もし少しでも性生活への不安がある場合は、お気軽にご相談ください。