コンドームEDとは?ゴムをつけると萎える、中折れする対処法を解説

性行為中に勃起するのにもかかわらず、コンドームをつけると萎えたり、中折れしたりと悩む方もいるのではないでしょうか? コンドームをつけた際に、勃起不全になる症状を「コンドームED」と呼びます。 コンドームEDは精神的な要因で生じる可能性もあり、放置すると改善に時間が掛かるため、早めの対策が必要です。 この記事では、コンドームEDが起こる原因や対処法、治療法について解説していきます。

【この記事でわかること】

  • コンドームEDの原因
  • コンドームEDと心因性EDの関係
  • コンドームEDが20代〜30代に多い理由
  • コンドームEDの対処法
  • コンドームEDの治療法

この記事がコンドームEDへの理解を深め、パートナーとの性生活をうまくおこなえる手助けになれば幸いです

コンドームEDとは

コンドームEDとは、コンドームを使用すると勃起不全が起こる状態を指します。

ただし、コンドームEDは医学的な病名ではなく、精神的な要因が原因となる心因性EDの症状の一つです。

心因性EDとは、精神的な要因によって引き起こされる勃起不全です。

コンドームEDの方はコンドームを付けた際に、以下の症状が起こると考えられます。

  • 射精ができない
  • 性行為中に中折れする
  • ゴムをつけると萎える
  • いつもより硬くならない
  • ゴムをつけようとすると萎える

コンドームEDは、性的な満足度を低下させるだけでなく、パートナーとの関係にも影響を与えるため、適切な対処法を把握しましょう。

コンドームEDと心因性EDとの関係

前述のとおり、コンドームEDは心因性EDの一種です。

心因性EDとは、以下のように様々な精神的要因が勃起機能に影響して起こるEDです。

  • 緊張
  • 不安
  • ストレス
  • 自信の欠如
  • 過去のトラウマ

コンドームの使用が不安やストレス、過去のトラウマを連想させると、心因性EDの誘発や悪化が考えられます。

コンドームEDは、使用による締め付けや感度の変化ではなく、コンドームの使用が精神的な負担となっている可能性があるのです。

コンドームEDの5つの原因【なぜつけると萎えるのか】

コンドームEDの原因は、以下の5つです。

  • 性行為のトラウマがある
  • コンドームが外れた経験がある
  • 射精まで時間がかかる
  • 性的な刺激が足りない
  • 精神疾患がある

それぞれ詳しく解説していきます。

性行為のトラウマがある

過去の性的経験で以下のようなトラウマを抱えていると、性行為全般に抵抗感をもつ場合があります。

  • コンドームをうまくつけられなかった
  • パートナーとの性行為で射精できなかった
  • コンドームの摩擦によってパートナーに不快な思いをさせた

性行為のトラウマは、コンドームが直接的な原因ではないかもしれません。

ただし、コンドームの使用によってこれらのトラウマを思い出すと、コンドームEDの症状がでる可能性があります。

コンドームが外れた経験がある

過去にコンドームが外れた経験があると、コンドームへの不安や恐怖感から性行為に集中できず、勃起不全を引き起こす可能性があります。

この不安を解消するには、信頼性の高いコンドームの使用や外れるリスクの低い性行為が大切です。

たとえば、以下のような方法があります。

  • 性行為でスムーズに装着できるよう、事前に練習する
  • コンドームのサイズや着け方などを確認する

また、「潤滑剤をつけすぎる」「安全性を高めようとしてコンドームを2枚付ける」などは、コンドームが外れたり破れたりする原因となるため避けてください。

射精まで時間がかかる

コンドームの影響で通常よりも射精に時間がかかると気持ちが焦り、射精前に萎える可能性があります。

また、もともと遅漏の方がコンドームを使用すると「さらに射精までに時間がかかるのではないか」と不安になり、心因性EDの症状が出るケースも考えられます。

これは、以下の要因によって射精までの時間が長くなり、精神的なプレッシャーから勃起の維持が難しくなるからです。

  • コンドームの素材、形状、薄さ
  • 女性の負担になっているという焦り
  • 個人の感覚

 早く射精したいという焦りが、かえって勃起や射精を阻害している可能性があるのです。

性的な刺激が足りない

過度な力や特殊な力が加わるマスターベーションに慣れてしまうと、性行為中の刺激が足りずに、コンドームをつけるといきずらくなる可能性があります。

コンドームEDに悩む人は、以下のような内容をおこなっていないか確認してみましょう。

  • 特殊なマスターべーションをおこなっている
  • 性的刺激が少ない状態で挿入している
  • コンドームをつけるタイミングで冷めてしまう
  • コンドームをつけない性行為が印象に残っている

特殊なマスターベーションの例は以下のとおりです。

  • 床オナをしている
  • 陰茎を強く握っている
  • 足を伸ばしてオナニーをしている(足ピン)
  • 実際の性行為よりも高速なピストンをしている

「十分な前戯をおこなう」「自分が興奮しやすい性行為をパートナーに理解してもらう」などにより、この問題を軽減できる可能性があります。

お互いの気持ちや求める性的刺激を理解し、性行為の方向性を共有するのが大切です。

精神疾患がある

うつ病や不安症などの精神疾患の方がコンドームをつけた性行為をスムーズにできない場合、焦りや緊張は陰部の萎えや中折れの原因となるでしょう。

そのうえ、コンドームに苦手意識があると使用時に不安や緊張が増幅し、勃起状態の維持が困難になる可能性があります。

コンドームEDが20代・30代に多い理由

20代、30代にコンドームEDが多く見られる理由として、以下の要因が考えられます。

  • コンドームをつける頻度が高い年代であるから
  • 30代のED患者の9割は心因性EDと言われているから
  • 性行為の経験が少なくコンドームの装着方法が不慣れだから
  • 20代は性経験が比較的浅く、コンドームの使用に慣れていないから

20〜30代は、学生や結婚前など、避妊の必要性が高い方も多い年代です。

また、性行為の経験も浅く「コンドーム装着の失敗による自信喪失」「思うような性行為ができない」などの悩みやすい年代でもあるでしょう。

しかし、この年代は妊活を目的としない(避妊の必要がある)性行為が多く、コンドームの必要性や使用率も高い傾向があります。

結果として、20〜30代は「コンドームをつけたらうまく性行為ができなかった」「次も失敗したらどうしよう」などと悩み、コンドームEDになるリスクが高いのです。

コンドームEDの5つ対処法

コンドームEDの対処法は、以下の5つです。

  • コンドームに慣れる
  • パートナーに協力してもらう
  • 自分にあったコンドームを選ぶ
  • マスターベーションの方法を見直す
  • クリニックで治療を受ける

それぞれの対処法について見ていきましょう。

コンドームに慣れる

コンドームEDの方には、コンドームに慣れるトレーニングがおすすめです。

コンドームに慣れるトレーニング方法

  • コンドームの内側に潤滑剤(ローション)を入れる
  • (擬似的に膣内のぬるぬるした状態をつくる)
  • 陰部にコンドームを被せ、陰部を手で刺激する
  • 強く陰部をにぎらず、優しくピストン運動をする
  • 射精する

最初は射精しにくいかもしれませんが、継続的なトレーニングによって、勃起の維持や射精が可能になります。 

焦らず、ゆっくりと時間をかけて慣れていきましょう。

また、このトレーニングと合わせて、様々な種類の素材や形状のコンドームを試して、自分に合うものを選ぶことも大切です。

パートナーに協力してもらう

コンドームED改善には、パートナーとのコミュニケーションが非常に重要です。

パートナーに自分の不安や悩みを伝え、理解と協力を得られれば、精神的な負担の軽減が期待できます。 

性的な興奮状態を作るためにも、以下のような取り組みをしてみてはいかがでしょうか。

  • パートナーと一緒に自分たちに合った性行為の雰囲気作りをする
  • ムードを保てるようにパートナーにコンドームをつけてもらう

お互いの気持ちを理解し、安心して性行為に臨める環境を作れれば、コンドームに関する不安の軽減が期待できます。

自分にあったコンドームを選ぶ

コンドームが自分に合わないと、勃起の維持が難しくなる可能性があります。

薬局やオンラインストアなどで、さまざまな種類のコンドームを確認し、自分に合ったものを探してみましょう。

また、コンドームだけでなく潤滑剤(ローション)を使うと、破損のリスクも減るためおすすめです。

マスターベーションの方法を見直す

コンドームEDの改善には、マスターベーション方法の見直しも重要です。

  • 床オナは控える
  • 潤滑剤(ローション)を使用する
  • 足は伸ばさず、あぐらや椅子に座った状態でおこなう
  • ゆで卵を握りつぶさないような力強さで陰部を握る
  • 腰のピストン動作よりも早く動かさないように刺激する

また、過激なAVに慣れると、実際の性行為とのギャップを感じてしまい、パートナーとの性行為で性的興奮を感じにくくなる可能性があります。

また、マスターベーションによる過度な刺激に慣れると、実際の性行為で性的興奮を感じにくくなる可能性があります。

実際の性行為をイメージし、リラックスしたマスターベーションを心がけてみてください。

クリニックで治療を受ける

セルフケアで改善が見られない場合は、ED専門クリニックへの受診を検討しましょう。

コンドームEDが悪化すると、重度の心因性EDとなり、改善に時間がかかる可能性もあります。

状態によっては心理療法や薬物療法が必要となるケースもあります。

クリニックへの受診により、効果的な治療を受けることができるでしょう。一人で悩まず、専門家へ相談してみてください。

コンドームEDになりにくい陰部への装着方法

コンドームの装着による勃起の減退を防ぐには、性的な興奮の維持が大切です。

以下の方法を試し、挿入までの興奮状態をキープしましょう。

  • パートナーにつけてもらう
  • パートナーとのスキンシップ
  • セックス玩具の使用

また、コンドームは、慌てずゆっくりと優しく装着することも大切です。

焦らずに余裕を持ってコンドームを装着すれば精神的な緊張も和らぎ、結果的に勃起を維持しやすくなります。

コンドームEDの改善に効果が期待できる治療

ED診療ガイドラインでは、心因性EDについて以下の治療の併用を推奨しています。

  • 心理療法
  • ED治療薬

2つの方法をあわせておこなうと、EDの治療効果と性的満足度の両方でより高い効果が得られるためです。

心因性EDの一種であるコンドームEDでも、同様の治療で改善効果が期待できるでしょう。

それぞれについて、詳しく解説していきます。

心理療法

心因性EDに対する代表的な心理療法は、以下のとおりです。

  • 性教育
  • 自律訓練法
  • 感覚集中訓練
  • 精神分析療法
  • カウンセリング

心理療法は専門家の指導のもとにおこなう治療のため、医療機関の受診が必要となります。

EDの大元である精神的な原因を解決するためにも、心理療法に取り組んでみてください。

ED治療薬

ED治療には「PDE5阻害薬」という、陰茎の血流をよくして勃起を助ける飲み薬(ED治療薬)が使用されます。

日本で認可されているPDE5阻害薬は以下のとおりです。

  • シルデナフィル(バイアグラ)
  • バルデナフィル(レビトラ)
  • タダラフィル(シアリス)

※レビトラはジェネリックのみ

薬の内服は、勃起力を直接高めるだけでなく「治療薬を飲んでいるから大丈夫」という自信や安心感をもたらします。

その結果、性行為に前向きな気持ちが得られ、コンドームEDの改善が期待できます。

コンドームEDに関してよくある質問

コンドームEDについて、よくある質問と回答をまとめました。

  • コンドームEDはセルフケアで治りますか?
  • 性行為中に中折れするのもコンドームEDですか?
  • 彼女にピルや女性用コンドームを付けてもらえば解決しますか?

それぞれについて、詳しく回答していきます。

コンドームEDはセルフケアで治りますか?

コンドームEDは精神的な要因が原因のため、セルフケアやパートナーの協力によって改善が見込めます。

 

しかし、セルフケアだけでは改善できない可能性があります。

 

セルフケアで改善が見られない場合や症状が重い場合は、クリニックへの受診を検討しましょう。 

性行為中に中折れするのもコンドームEDですか?

コンドームの使用時に、「中折れする」「勃起が維持できない」といった症状が現れる場合、コンドームEDの可能性があります。

 

ただし、中折れは血管や神経の障害による「器質性ED」の可能性もあります。

 

性行為中の勃起不全に合わせて、「朝立ちしない」「朝立ちの頻度が減った」の症状がある方は、クリニックへの受診をおすすめします。

彼女にピルや女性用コンドームを使ってもらえば解決しますか?

ピルや女性用コンドームは有効な避妊方法の選択肢の一つですが、コンドームEDの根本的な解決策にならない可能性が高いです。 

 

コンドームEDの原因は様々で、精神的な要因が大きく関わる場合も多くあるためです。 

 

ピルや女性用コンドームの使用が「女性へ負担をかけている」と感じると、逆効果になる可能性も考えられるでしょう。

まとめ

この記事では、コンドームEDの原因や改善方法について解説しました。

【この記事のまとめ】

  • コンドームEDは、「性行為のトラウマ」「外れた経験」「射精までに時間が掛かる焦り」などが原因である
  • コンドームEDは、精神的な要因が原因となる心因性EDの症状の1つ
  • コンドームEDは、性行為に不慣れな20代〜30代に、多い傾向がある
  • コンドームEDの改善には、「自分にあったコンドームの選定」「コンドームに慣れるトレーニング」「マスターベーションの見直し」などがある
  • クリニックでの治療は「心理療法」と「ED治療薬」の併用が推奨されている

自分でできる対策もありますが、コンドームEDの改善にはパートナーの協力も大切です。

また、クリニックにおける治療では、心理療法とED治療薬を組み合わせた治療によって、改善できる可能性もあります。

コンドームEDの可能性を感じたら、悩みを一人で抱え込まずお近くのクリニックに相談しましょう。