EDの初期症状とは?セルフチェックで早期に改善しよう

以前よりも勃ちにくかったり、硬くならなかったりすると、EDではないかと不安になるのではないでしょうか。 勃起力だけでなく、性行為に対する満足度や性欲の低下も、EDの初期症状かもしれません。 そもそもEDとは「満足できる性行為のために十分な勃起ができない、もしくは維持できない」という状態です。[1] EDにはいくつかの原因があり、適切な対策をすれば症状の改善が期待できます。 この記事では、EDの初期症状やセルフチェック方法、普段の生活に取り入れられる対策を紹介します。

この記事でわかること

  • EDの初期症状
  • EDのセルフチェック項目
  • 20代~40代の各年代に多いEDの原因
  • EDの初期症状が出たときの対策
  • EDのおもな治療法
  • EDの症状でクリニックを受診する目安

早い段階でEDに気づき、陰部の悩みを改善する手助けになれば幸いです。

EDの初期症状5つ

EDの初期症状には、おもに以下の5つがあります。

  • 朝立ちしない
  • 中折れ・硬くならない
  • 性欲が減少する
  • 性行為への自信がなくなる・プレッシャーを感じる
  • 性行為の満足度が低下する

一つずつ見ていきましょう。

朝立ちしない

EDの初期症状の一つとして、朝立ちが無くなります。
朝立ちは、性的な興奮とは関係なく自然に起こる生理現象です。
男性は夜の間に何度も勃起を繰り返しており、そのなかの起床直前の勃起が「朝立ち」と呼ばれています。

朝立ちが無くなるのは、一時的なストレスや疲労が原因の可能性もありますが、無い状態が続く場合、EDの初期症状も考えられます。

中折れ・硬くならない

性的な興奮を感じて勃起したものの、性行為の途中で勃起が維持できなくなる「中折れ」もEDの初期症状の一つです。
この症状は、血流や神経などの働きが弱まった結果として起こる場合があります。

また、心理的な要因も中折れの原因です。
最初は疲れやストレスが原因の中折れでも、何度も繰り返すと性行為に嫌なイメージや不安感が結びつきます。その結果、症状が悪化するケースも少なくありません。
中折れや陰部が硬くならないといった症状が続くようであれば、医療機関の受診をおすすめします。

性欲が減少する

性欲の減少も、EDの初期症状としてみられます。
性欲の低下は、男性ホルモンであるテストステロンの減少や慢性的なストレスなどが一般的な原因です。
疲労やストレスで一時的に性欲が低下するケースもありますが、その状態が続くようであれば、EDの可能性を疑う必要があります。

性行為の満足度が低下する

EDの初期症状として、性行為の満足度低下も考えられます。
要因はさまざまですが、EDによって以前よりも勃起しなくなったり硬さを維持できなくなったりすると、性行為を楽しめず自信がなくなる可能性もあります。
結果として、満足度低下のきっかけになるかもしれません。
性行為が期待どおりに進まなかった経験が「次もうまくいかないのでは」という不安や自信の喪失につながると、心理的な負担が強くなります。
心理的な負荷は性欲減退にもつながるため、性行為に対する満足度の低下や不安を感じたら、早めにパートナーと話し合ったり、専門医に相談したりしましょう。

性行為への自信がなくなる・プレッシャーを感じる

性行為に対する自信の喪失や過度なプレッシャーを感じる場合、すでにEDかもしくはなりかかっているかもしれません。
EDになると、中折れしたり満足のいく硬さにならなかったりするため、性行為がうまくいかないケースが増えます。
その結果、性行為に対する自信を喪失し、プレッシャーを感じやすくなります。プレッシャーが強まると、勃起に必要なリラックス状態の維持が難しくなり、EDの悪化につながるかもしれません。
性行為にたいして強いプレッシャーを感じたら、ひとりで悩まず医師に相談しましょう。

EDの初期症状【セルフチェック】

ここでは、EDの程度を判断するセルフチェック項目を紹介します。
以下は、IIEF-5(国際勃起機能スコア)をもとに作成したチェック項目表です。
簡易的に自分でEDかどうかをチェックできます。

設問 スコア
1 2 3 4 5
1 勃起してそれを維持する自信はどの程度ありましたか 非常に低い 低い 普通 高い 非常に高い
2 性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか ほとんど、又は全くならなかった たまになった(半分よりかなり低い頻度) 時々なった(ほぼ半分の頻度) しばしばなった(半分よりかなり高い頻度) ほぼいつも、又はいつもなった
3 性交の際、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できましたか ほとんど、又は全く維持できなかった たまに維持できた(半分よりかなり低い頻度) 時々維持できた(ほぼ半分の頻度) しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度) ほぼいつも、又はいつも維持できた
4 性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか 極めて困難だった とても困難だった 困難だった やや困難だった 困難ではなかった
5 性交を試みた時に、どれくらいの頻度で性交に満足できましたか ほとんど、又は全く満足できなかった たまに満足できた(半分よりかなり低い頻度) 時々満足できた(ほぼ半分の頻度) しばしば満足できた(半分よりかなり高い頻度) ほぼいつも、又はいつも満足できた

 

  • 22~25点:EDではない
  • 17~21点:軽症ED
  • 12~16点:軽症~中等症ED
  • 8~11点:中等症ED
  • 5 ~ 7点:重症ED

21点以下はEDが疑われます。

また、以下の症状がある場合は、他の病気が隠れているケースもあります。

  • 夜間または朝目覚めたときに勃起がない日が続いている
  • 殿部と陰部の間、その周囲がしびれる
  • 運動中や活動中などに脚の筋肉の痛みを伴うけいれんが起こるが、休めばすぐに軽減する

普段と違うと感じたら、早い段階で医療機関を受診してみてください。

EDの初期症状が出現する原因【年代別】

EDの原因は多岐にわたりますが、年代によって傾向があります。

ここでは、20代から40代までの各年代に多いEDの原因について解説します。

20代で勃たない原因

20代のEDの原因は、ストレスに起因するものが多いです。
たとえば、下記のような要因が考えられます。

  • 仕事や人間関係のストレスが大きい
  • 自身の陰部のサイズや形にコンプレックスがある
  • 誤った自慰行為による強い刺激に慣れすぎている
  • 性行為の経験不足からくる焦りや、うまくいかないことへの不安がある
  • 過去にスムーズに性行為ができなかった経験によるプレッシャーがある

仕事や家庭のプレッシャー、不安といった精神的な負担は性的な興奮をさまたげ、EDを引き起こします。
また、パートナーとの性行為がうまくいかず「次は失敗できない」という思いから、プレッシャーを感じてEDになるケースもあるでしょう。
こうした心理的要因からくるEDを「心因性ED」や「機能性ED」と呼びます。
体には問題がないため、朝立ちは正常に起こる点が、心因性EDの特徴です。

30代で勃たない原因

30代で勃たなくなる原因は、精神的なものに加え、不健康な生活習慣の影響が多くなります。
たとえば、以下のような要因が考えられます。

  • 不健康な食事や運動不足により肥満になった
  • 慢性的な疾患(糖尿病や高血圧など)を抱えている
  • 喫煙習慣がある
  • 過剰にアルコールを摂取している
  • 管理職への昇進や育児など、日常におけるプレッシャーが増した
  • 妊活によるプレッシャーが大きい

昇進や妊活などによるプレッシャーが増えたり、生活習慣の乱れが体調に直結したりするのが30代です。
たとえば、以下のような生活習慣は、EDのリスクを高めると考えられます。

運動不足 ・血流低下により、勃起をサポートする血流が十分に供給されない

・EDと関連があるとされる肥満や糖尿病のリスクが高まる

喫煙 ・血管の健康を損ない、血流を阻害する
飲酒 ・過度の飲酒は脳の活動を抑制するため、性的な興奮が陰部に伝わりづらい

ED予防・改善のためにも、自分の生活習慣を見直して改善するようにしましょう。

40代で勃たない原因

40代でEDの症状があらわれる原因の多くは、加齢です。
直接の原因でなくても、加齢が大元の原因となるケースが多いのが、40代のEDの特徴です。
たとえば、以下のような点が原因となり得るでしょう。

  • 加齢により、男性ホルモン(テストステロン)が減少した
  • 糖尿病や高血圧といった生活習慣病になっている
  • 喫煙習慣がある
  • 性行為中の中折れや失敗などによって性行為への自信がなくなった
  • 抗うつ薬や降圧薬などの薬を服用している

年齢を重ねるにつれ、血管の弾力性が低下し、勃起に必要な血流の維持が難しくなります。

また、糖尿病は、血管や神経にダメージを与えて血流や性的興奮を伝える神経の働きを阻害するため、EDを引き起こすとされる疾患です。

他にも、薬の副作用がED発症の要因になるケースもあります。副作用でEDを引き起こす可能性があるおもな薬は、以下のとおりです。

  • 降圧薬
  • 抗うつ薬
  • AGA治療薬(フィナステリド、デュタステリド)

EDの症状が気になる場合は、医師に代替薬の検討を相談してみてください。
これらの要因に加え、20代や30代と同様に過度なストレスやプレッシャーもEDの原因になり得ます。

EDの初期症状が出たときの対策

EDの初期症状が出たら、症状を改善するための対策が必要です。
ここでは、EDの症状があらわれたときに取るべき行動を5つ紹介します。

  • 生活習慣をととのえる
  • タバコを吸わない
  • お酒を飲みすぎない
  • 下半身の筋トレをする
  • 股関節のストレッチをおこなう

順番に見ていきましょう。

生活習慣をととのえる

ED症状を改善するには、まずは生活習慣の見直しが大切です。
生活習慣の乱れは、EDの発症に関わる肥満や糖尿病につながるためです。
以下の点を意識しましょう。

  • 栄養バランスを意識した食事をする
  • お酒は飲みすぎない
  • 散歩やジョギングを生活に取り入れる
  • 自分に合ったストレス発散方法を見つける
  • 睡眠をしっかり取る

まだ若いからと油断せず、早いうちから規則正しい生活を送りましょう。

タバコを吸わない

タバコはEDの症状を悪化させる可能性があるため、EDの初期症状があるなら禁煙をおすすめします。
喫煙は血管を収縮させ、血流を低下させます。勃起に必要な陰茎への血流もさまたげるためです。

禁煙の成功には、タバコを吸いたいときに代わりの行動を取り入れるのが効果的です。
たとえば、食後にタバコを吸う習慣を、歯磨きやガムを噛む行動に置き換えると、タバコを吸いたい気持ちを抑えられます。
ヘビースモーカーで禁煙が難しいなら、禁煙外来の活用やニコチンパッチ、ニコチンガムの利用も検討しましょう。

お酒を飲みすぎない

ED改善のためには、お酒の飲みすぎには注意が必要です。
お酒は神経を興奮させる効果がある反面、性的な興奮を感じにくくする効果があるためです。

厚生労働省がかかげる「節度ある適度な飲酒」は、純アルコールで1日平均約20g程度とされています。以下は、純アルコール約20gが実際どれくらいの量なのかを表にしたものです。

お酒の種類 度数
ビール 5% 500ml(中瓶1本)
缶チューハイ 5% 約500ml
7% 約350ml
ワイン 14% 約180ml
日本酒 15% 180ml
焼酎 25% 約110ml
ウイスキー 43% 60ml

この目安量を参考にして、アルコールを摂取しすぎないようにしましょう。

下半身の筋トレをする

下半身の筋力トレーニングは、EDの改善につながります。
トレーニングによって筋肉がほぐれ、陰茎への血流が増え、勃起力の向上が期待できるためです。
とくに、太ももや臀部の筋トレがおすすめです。

PC筋(肛門の周囲の筋肉)のトレーニング 肛門を締めて3~5秒キープし、3~5秒かけて緩める×10
ワイドスクワット 足を肩幅の2倍程度開き、膝が90度曲がるまで腰を落とす

※姿勢はまっすぐで、つま先は斜め45度に向ける

金魚運動 仰向けに寝転び、頭の下で手を組んだ状態で体を左右にゆらす
(朝晩1回・1~2分程度)
※足首は立てる
ヒップリフト 仰向けに寝転び、両膝を立て、お尻を持ち上げる

肩から膝まで一直線になる姿勢で5秒キープ×10(1日3セット)

これらを日常的に行い、下半身の筋力を強化して勃起力を改善しましょう​。

股関節ストレッチをおこなう

股関節が硬いと、陰茎周辺の血流がさまたげられます。ストレッチにより柔軟性を向上できれば、EDの症状改善に役立つでしょう。
ここでは、簡単にできる股関節ストレッチを3つ紹介します。

  • 足裏を合わせて座り、膝を軽く押さえながら背筋を伸ばし、体を前に倒す
  • 仰向けに寝転び、両膝をゆっくり抱え込む(20~30秒キープ)×3 【朝晩1回ずつ】
  • 仰向けに寝転び、膝を立ててゆっくり外側に開く(20~30秒キープ)×3 【朝晩1回ずつ】

ストレッチを日常生活に取り入れ、継続すれば血流が改善し、勃起力向上が期待できるでしょう​。

EDのおもな治療法

EDの治療法は、おもに以下の4つです。

内服薬治療 ・「PDE5阻害薬」と呼ばれる薬で一時的に陰茎の血流を促進させ、勃起をサポートする

・バイアグラ、レビトラ、シアリスなどがある

カウンセリング治療 ・ストレスや不安などの心理的要因からEDになった場合に、専門家によるカウンセリングが有効
生活習慣の改善指導 ・バランスの取れた食事、定期的な運動など、個人に合った生活習慣の指導を受ける

・タバコやお酒が好きな人は、禁煙や節酒も指導される可能性がある

ホルモン補充療法 ・2週間に1回または3、4週間に1回、注射によってホルモン補充をおこなう

・テストステロン分泌量の低下が原因のEDに適用

・内服薬治療と併用しておこなうケースが多い

個人の状態やEDの原因によっても治療法は異なります。
医療機関で相談し、自分に合った治療を進めましょう。

EDの初期症状はクリニックを受診する目安

EDによって、本人やパートナーが不安に感じたり困ったりしているのであれば、受診する価値はあります。
とはいえ、EDは繊細な悩みのため、なかなか治療に踏み切れない方も多いです。そこで、医療機関を受診する判断基準をまとめました。
以下のような症状があれば、受診を検討してみてください。

  • 満足できる性行為をするために十分な勃起ができない
  • 満足できる性行為のための勃起を維持できない
  • 性行為がうまくいかないときがある
  • 勃起が原因でパートナーが性行為に不満を持っている
  • 性行為に対して不安やプレッシャーを感じる

また、勃起時の陰茎の硬さを測るEHSという以下のスコアも基準の一つとなります。

陰茎の状態(勃起時) 硬さのイメージ
グレード0 陰茎は大きくならない
グレード1 陰茎は大きくなるが、硬くはない こんにゃく
グレード2 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない みかん
グレード3 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くない グレープフルーツ
グレード4 陰茎は完全に硬く、硬直している りんご

グレード0~2は、EDと考えられています。
また、グレード3であっても「勃起が原因で満足な性行為ができていない」と感じるなら、受診を検討しましょう。

EDの初期症状に関するよくある質問

ここでは、EDの初期症状に関してよくある質問3つに回答します。

  • 突然EDになることはありますか?
  • EDの初期症状に市販薬は効果がありますか?
  • EDが治るきっかけは何がありますか?

それぞれ見ていきましょう。

突然EDになることはありますか?

精神的なものが原因である「心因性ED」の場合、突然EDになるケースがあります。

 

一方、血管や神経など体になんらかの原因がある「器質性ED」の場合は、徐々に症状があらわれるのが一般的です。

 

ただし、器質性EDであっても、初期症状に気づかず「突然EDになった」と感じる可能性はあるでしょう。

EDの初期症状に市販薬は効果がありますか?

市販で購入できる精力剤やサプリに、ED治療の効果は期待しない方がよいでしょう。

 

しかし、精力剤やサプリは栄養を補えるため、疲労が回復してED症状の改善に役立つ場合はあります。

 

なお、バイアグラやレビトラなどのED治療薬は、医師の処方が必要です。

 

海外から個人輸入する方もいますが、偽物の可能性も高く、安全性の面からもおすすめできません。

EDが治るきっかけは何がありますか?

 

個人の状態によってEDが治るきっかけはさまざまです。

 

たとえば、食生活の見直しや適度な運動といった生活習慣の改善によって血流が良くなり、勃起力が改善する場合があります。

 

一方、EDの原因が心因性のケースでは、パートナーとのコミュニケーションやストレス原因の解消などがきっかけとなる場合もあるでしょ

まとめ

この記事では、EDの初期症状や年代別の原因について解説しました。

【この記事のまとめ】

  • 朝立ちがなくなったり、中折れしたりする状態が続く場合は、EDの初期症状の可能性がある
  • 性行為の満足度低下や自信の喪失は、ED初期症状の疑いをもつ
  • EDの原因は、20代では心理的なものが多く、30代や40代になると乱れた生活習慣による肥満や加齢が多くなる
  • EDの初期症状があらわれたら、生活習慣を見直し、下半身の筋トレやストレッチを取り入れると改善につながりやすくなる
  • EDによって自分やパートナーが困る、不安があるといった場合は、受診を検討する

「EDかもしれない」と思ったら、まずは生活を見直し、栄養バランスのよい食事や適度な運動を取り入れてみましょう。
性行為に対するプレッシャーが強い場合には、パートナーとのコミュニケーションも大切です。
それでも、EDに関して不安や心配ごとがあれば、お気軽にクリニックにご相談くださいね。