包茎手術の後悔には7つのパターンがあった!失敗しない対策や術後ケアとは

包茎手術 後悔
包茎だと陰部を清潔に保ちにくく、痛みや腫れなどの症状を引き起こす可能性があります。 とくに自分で陰部の皮を剥けない「真性包茎」と「嵌頓(かんとん)包茎」は、性行為や日常生活に支障が出やすいため、手術を行うケースが多いです。 しかし過去の調査では、包茎手術を受けた方の約4割が陰部の違和感や見た目の変化などで後悔しています。 陰部を清潔にして自信を取り戻したいと考えている方にとって、包茎手術での後悔は避けたい問題です。 そこで本記事では、包茎手術で後悔するパターンと原因を解説します。記事後半では、後悔しないための術後ケアやクリニックの選び方も紹介していきます。 この記事を読めば包茎手術の不安が減り、陰部をきれいにして男性としての自信を取り戻せるでしょう。

【この記事でわかること】
包茎手術の後悔パターン
包茎手術で後悔する原因
後悔しないための術後ケア
クリニックの選び方

包茎手術で後悔する7つの失敗例

包茎手術で後悔するパターンは、主に以下の7つです。
・遅漏になる
・キズが残る
・陰部が変形する
・サイズが変わる
・違和感や痛みが残る
・うつや不眠症になる
・ツートンカラーになる

後悔するパターンを知っておけば対処しやすくなります。
手術で包茎の悩みを解消し、前向きな気持ちで生活できるようになるでしょう。

遅漏になる

包茎手術を受けると陰部が刺激を感じにくくなり、遅漏になることがあります。
実際に陰部の感覚を調べた研究では、手術前よりも刺激を感じにくくなるケースがありました。
なかでも、とくに敏感な裏筋(リッジバンド)の感度が下がります。
原因としては「手術で裏筋を切ってしまう」ことや「亀頭が下着に直接触れて刺激に慣れてしまう」ことなどが考えられています。
包茎手術の影響で遅漏になると、性行為で満足できなくなるかもしれません。

キズが残る

包茎手術では陰部にメスを入れるので、キズが残る場合があります。
美容医療の相談窓口には「包茎手術から2週間経って傷口が割れた」という声が寄せられていました。
なかには出血が続いたり、手術部分が腫れるケロイドになるケースもあるようです。
包茎手術は切開が伴う施術である以上、キズが残る可能性があることは知っておきましょう。

陰部が変形する

手術後に陰部が変形するケースもあり、特徴に合わせて以下のように呼ばれています。
・ペリカン変形:陰部の裏で縫った部分が、ペリカンのくちばしのように腫れる
・ちょうちん変形:皮を切った部分で血流が悪くなり、陰茎がちょうちんのように腫れる

変形の主な原因は、炎症による腫れです。
実際、包茎手術を受けた方の約2割が「長期間にわたって腫れが続いた」という報告もあります。
腫れが一定期間続くと、変形につながるかもしれません。

サイズが変わる

包茎手術では基本的に皮を切るだけなので、陰部のサイズに影響する可能性は低いです。
しかしなかには、サイズを大きくする治療をオプションで勧めるクリニックもあります。
使用するヒアルロン酸やコラーゲンなどは身体に吸収されるので、効果は短期間です。
一方で、吸収されない物質を使うと、陰部の血管が詰まるリスクが高まります。
包茎手術での陰部のサイズ調整は、リスクと必要性を考慮したうえで判断しましょう。

違和感や痛みが残る

違和感や痛みが残ることも、包茎手術で後悔するパターンのひとつです。
独立行政法人国民生活センターの調査によると、手術後に以下の症状が見られました。
陰部の痛み:10%
陰部の違和感:6.7%
皮膚の張り感:8.7%

包茎手術では陰部にメスを入れので、切りすぎや炎症などが生じるリスクがあります。

うつや不眠症になる

陰部に関する問題はデリケートなので、周囲に相談できずひとりで悩む方も多いです。
なかには包茎手術で後悔や不安を感じ、うつ病や不眠症を引き起こすケースもあります。
・腫れが続いているのに対処してくれない
・高い費用を払ったのに思った結果にならない

勇気を出して臨んだ手術で結果が出ないと、心と身体に悪影響を与えてしまうでしょう。

ツートンカラーになる

陰部がツートンカラーになって、手術の跡が目立つケースもあります。
ツートンカラーとは、陰部の色が「亀頭に近い部分の肌色」と「陰茎の茶色」にくっきり分かれた状態です。
切った皮を亀頭から離れた部分で縫うと、陰茎が2色に分かれます。
ツートンカラーは見た目に影響するので、手術がばれる原因にもなるでしょう。

包茎手術で後悔する5つの原因

包茎手術で後悔する原因は、主に以下の5つです。
・即日契約で手術をした
・医師の技術が不足していた
・カウンセリングが不十分だった
・クリニックのアフターケアが不十分だった
・自身でのアフターケアが間違っていた

原因がわかれば正しく対処できるようになるので、陰部の痛みや違和感がなくなり、快適に温泉や性行為を楽しめるようになるでしょう。

即日契約で手術をした

包茎手術はリスクも費用も高いので、手術を決断するまでかなり悩まれる方もいます。
初めて来院した日は気持ちの整理がつきにくいので、即日契約で手術を受けると後悔しやすいでしょう。
実際に、即日契約で手術を受けたケースで「失敗した」という相談は多いです。
厚生労働省によると、手術をしても問題がないかを事前の検査で確認すべきとしており、即日の手術は控えるように警告しています。参考
身体や気持ちが準備できていない状態だと、手術で後悔する可能性が高いので、一度考える時間を作ることが大切です。

医師の技術が不足していた

包茎手術の経験が浅く、技術が不足している医師が担当すると、手術に失敗しやすいです。
たとえば皮を切りすぎて突っ張ったり、縫い方によってツートンカラーになったり、医師の技術が不足していると陰部の不具合につながります。
ネット上では「保険適用の手術は技術不足の医師が担当する」という情報が多いです。
しかし、実際のところは保険適用の有無に関わらず、手術の満足度は担当する医師個人の技術に影響されます。
医師の実績や口コミを調べるだけでなく、直接話をしながら信頼できる医師であるかを判断しましょう。

カウンセリングが不十分だった

医師は手術前のカウンセリングで、患者の希望や予算などを十分に聞く必要があります。
一方で患者は医師から説明を受け、リスクや費用面について十分に理解する必要があります。
医師と患者がお互いの考えを共有できていないと、以下のトラブルの原因になるでしょう。
・高すぎて払えない手術費用
・患者の希望とは異なる仕上がり
・リスクの説明、理解不足による後悔

手術で後悔しないために、手術前のカウンセリングで医師としっかり話し合ってみてください。

クリニックのアフターケアが不十分だった

クリニックのアフターケアが不足していると、手術後に後悔しやすいでしょう。
たとえばクリニックには、以下のアフターケアが求められます。
・結果の説明
・キズの処置
・セルフケアの指導
・再手術の提案、実施
・精神的なカウンセリング

アフターケアが不十分だと、痛みや腫れが長続きしたり、不安やストレスでうつ症状を引き起こしたりする可能性があります。
カウンセリングの段階で、アフターフォロー・ケアについては確認しておきましょう。

自身でのアフターケアが間違っていた

手術後に自分で間違ったケアをしていると、以下のようなトラブルが生じます。
・腫れや痛みが長引く
・感染症を引き起こす
・傷口が開いて出血する

手術後のケア方法は、キズの状態や病院の方針によって異なります。
自己判断で実施せず、担当している医師の説明をしっかりと聞き、正しいアフターケアを心掛けましょう。

包茎手術後に知っておきたい術後ケア【生活編】

包茎手術で後悔しないためには、手術後のセルフケアも重要です。
ここでは、手術後に以下の5つの場面で気を付けることを解説します。
・トイレ
・入浴
・飲酒・喫煙
・運動
・性行為・マスターベーション

なお、術後のケアはキズの状況や病院の方針によっても違うので、必ず医師の指示に従うようにしましょう。

トイレ

手術後は陰部に包帯を巻きますが、術後でも排尿は可能です。
ただし、手術後は陰部の感覚が変わりやすいので、立った状態では尿が飛び散るかもしれません。
1週間程度で慣れることが多いですが、慣れるまでは座って排尿しましょう。
また、排尿の痛みを我慢し続けると、膀胱(ぼうこう)が炎症を引き起こすことがあります。
痛みがあるときは我慢せずに鎮痛薬で対処し、痛みが引かない場合は医師に相談してみてください。

入浴

手術後の入浴やシャワーは、キズの状態や病院の方針によって指示が異なります。
一般的な期間として、シャワーは翌日〜4日目以降、入浴は2週目以降で可能です。
そのため手術後は、以下の手順で身体を清潔に保ちましょう。

当日〜翌日 タオルで身体を拭く
翌日〜4日目以降 包帯をしたまま、弱い水圧のシャワーから始める

(医師の指示があるまで、陰部は自分で洗わない)

2週目以降 許可が出れば、入浴する

 

手術後の入浴は、炎症の悪化や感染症のリスクがあります。
陰部を守るためにも、必ず担当している医師の指示に従うのがポイントです。

飲酒・喫煙

包茎手術後の喫煙と飲酒は、以下のタイミングで許可されることが多いです。
喫煙:翌日〜3日目以降
飲酒:3日目〜1週目以降

上記の期間に喫煙や飲酒をすると、血流が増えて腫れや出血につながるリスクがあります。
それでも飲酒や喫煙の習慣がある方にとって、我慢するのは辛いかもしれません。
痛みや違和感が強くなって、結果的に「手術をしなければよかった」とならないよう、手術後の一定期間は我慢を覚悟しましょう。

運動

包茎手術後は、1ヶ月程度の安静が原則です。
手術部分が擦れて出血したり、血流が増えて炎症が悪化したりする可能性があるからです。
ただ運動の種類や強度によって、始められる時期は異なります。
たとえばジムでの簡単な筋トレは、手術から2週間程度で始められるケースがあります。
運動の再開は医師に相談し、適切な時期と負荷を確認してみてください。

性行為・マスターベーション

手術後の性行為やマスターベーションは、最低でも1ヶ月程度は控えましょう。
強い刺激で傷口が開き、出血や感染症を引き起こすリスクが高いからです。
抜糸して痛みがなくなると、傷は治ったように見えますが、性行為やマスターベーションで強い力がかかると、再び傷口が開いてしまいます。
また自然に生じる勃起は問題ありませんが、意識的な勃起は控えましょう。
包茎手術で後悔しないために、傷が治るまでは性的な刺激を控えた方が無難です。

包茎手術で後悔しないクリニックの3つの選び方

包茎手術で後悔しないためには、自分に合った病院やクリニックを選ぶことが重要です。
手術を受ける病院の選び方として、とくに以下の3つを意識してみてください。
・実績が豊富であるか
・カウンセリングが丁寧か
・アフターケアが手厚いか

自分にあった病院やクリニックを選べば、手術で失敗するリスクが下がるでしょう。

実績が豊富であるか

1つ目のポイントは、実績が豊富なクリニックを選ぶことです。
実績が少ないクリニックの医師は、思わぬミスを犯してしまう可能性があります。
手術の失敗は変形や痛みなどを引き起こし、心理的なダメージにもつながります。
クリニックの実績は公式サイトだけでなく、一般の口コミもチェックしてみてください。
たとえば「〇〇 評判」や「〇〇 口コミ」などで検索し、一般の方からの意見が少ないクリニックや実績がわからない医師に依頼するのはリスクが高いです。
来院したときに医師の対応もチェックしておけば、手術で後悔しないクリニックを見つけられるでしょう。

カウンセリングが丁寧か

包茎手術で後悔しないためには、丁寧なカウンセリングが欠かせません。
手術前のカウンセリングでは、以下のポイントが丁寧であるかをチェックしましょう。
・こちらの希望を聞いてくれるか
・きちんと陰部を確認してくれるか
・親身になって悩みを聞いてくれるか
・わかりやすく説明してくれるか(必要性、リスク、手術内容、費用など)

カウンセリングが不十分だと不安を抱えたままの手術になり、結果的に後悔します。
まずはクリニックや病院を受診して、丁寧にカウンセリングをしてくれるクリニックで手術を受けましょう。

アフターケアが手厚いか

手術後は身体的にも精神的にもサポートが必要なので、手厚いアフターケアがあるクリニックを選びましょう。
たとえば、以下のようなアフターケアがあると安心です。
・陰部の処置(キズの消毒や包帯交換など)
・セルフケアの指導(患者自身が自宅で行うケア)
・カウンセリング(手術後の精神的なストレスのサポート)
・再手術の提案、実施(手術後に不具合が生じたときの対応)

クリニックのアフターケアについては、公式サイトやネットの口コミを調べましょう。
さらに、カウンセリングのときにどんなサポートがあるのかについて詳しく聞くことも、手術で後悔しないために重要です。

包茎手術で後悔しないためのよくある質問

家族や会社などに包茎手術がばれる?

結論、包茎手術が家族や会社にばれる可能性は低いです。

保険適用で治療を受けた場合、一年分の治療費が記載された「医療費のお知らせ」が自宅や会社に届きます。

しかし書類は本人が確認するものなので、職場や家族は診療内容を把握できません。

病院名や金額が書かれているものの、具体的な診察内容までは記載されていないので、家族が見ても包茎手術がばれる可能性は低いでしょう。

友人や知人に打ち明けるべき?

夫婦やパートナー以外には、包茎手術のことを打ち明ける必要はないでしょう。

たとえば顔などに美容整形を受けたとき、明らかに目に付く変化があれば、付き合いのある人に心配をかけないように打ち明けても良いかもしれません。

しかし、包茎のように目に見えない部分については、打ち明けなければわかりません。

また告白されても、相手が戸惑うこともあるでしょう。

打ち明けるメリットが少ないので、包茎手術について友人や知人に話す必要はないといえます。

まとめ

この記事では、包茎手術で後悔しないための知識について解説しました。
・包茎手術で後悔するパターンには、陰部の変形や違和感、遅漏などがあり、うつ病を引き起こすこともある
・病院のケア不足だけでなく、自身のアフターケアが間違っていても後悔につながる
・信頼できるクリニックを選ぶために、実績やカウンセリング、アフターケアの手厚さをチェックする

自分にあった病院を選び、正しくケアをしていれば包茎手術でも後悔しにくいです。
ただし、手術が絶対に必要なわけではありません。
手術以外の選択肢もあるかもしれないので、自分の包茎は手術が必要な状態なのか、まずはクリニックや病院で相談しましょう。
もし手術に関して病院に相談しにくい悩みがあったら、一人で抱え込まずに消費生活センター(188)に相談してみてください。