チンカス(恥垢)の原因と対処法|放っておくと生じる3つの問題点

【この記事でわかること】
・チンカスの概要
・チンカスが溜まる原因
・チンカスが引き起こす問題
・チンカスを溜めにくくする対処法
・困ったときに受診する病院
チンカス(恥垢)とは
チンカスとは、「恥垢(ちこう)」と呼ばれる、陰部に溜まった汚れです。
亀頭や陰部の皮に付着する「白や黄色などの湿り気のある垢」で、主な成分は以下のとおりです。
- 汗
- 尿
- 精液
- 皮脂
- 古い角質
子供のチンカスには、包茎を改善する効果があると言われています。
亀頭と皮の滑りを良くしたり、亀頭と皮の間に隙間を作ったりすることで、皮が剥けやすくなるのです。
しかし、思春期(18歳頃)を過ぎて長期間チンカスが溜まっていると、チンカスをエサとして細菌が増え、悪臭や炎症などを引き起こす可能性があります。
チンカスはだれでも溜まるものです。
陰部を清潔に保つために、チンカスを溜めない方法や取り除く方法を知っておきましょう。
チンカス(恥垢)が溜まる2つの原因
チンカス(恥垢)が溜まる主な原因は、以下の2つです。
- 包茎で陰部を洗えないから
- 性感染症を発症しているから
原因を知ることで、チンカスの改善方法を見つけやすくなります。
包茎で陰部を洗えないから
チンカスが溜まる主な原因は、包茎の陰部を十分に洗えていないことです。
包茎は亀頭が皮で覆われているため陰部が蒸れやすく、汗や皮脂などが溜まりやすいです。
とくに、自分で陰部の皮を剥けない「真性包茎」では、亀頭や皮の内側を十分に洗えません。
包茎によって陰部にチンカスが溜まりやすいと、不快な臭いや陰部の炎症などを引き起こす可能性があります。
性感染症を発症しているから
性感染症を発症していると、チンカスが溜まりやすくなる可能性があります。
異常な分泌液や皮膚の炎症などの症状を引き起こすからです。
チンカスの原因になりやすい主な性感染症を、以下の表にまとめました。
性感染症の種類 | 陰部の主な症状 | 主な感染経路 |
性器カンジダ症 | ・かゆみ ・水ぶくれ ・赤い変色 |
・性行為 ・オーラルセックス |
性器マイコプラズマ | ・排尿の痛み ・尿道や陰茎からの分泌物 |
・性行為 ・オーラルセックス |
クラミジア | ・排尿の痛み ・下腹部の痛み ・精巣の痛みや腫れ ・陰茎からの分泌物 |
・性行為 ・オーラルセックス ・乳児への感染 |
性器カンジダ症やクラミジアなどは自覚症状が少ないので、なかなか気づきにくいとも言われています。
陰部を十分に洗っていても突然チンカスが増え始めたり、少しでもその他の症状が現れたりするときは、性感染症を発症している可能性があります。
早めの治療で改善する可能性があるので、不安なときは泌尿器科や皮膚科を受診しましょう。
チンカス(恥垢)が引き起こす3つの問題
チンカス(恥垢)が溜まっていると、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
- 悪臭が発生する
- 亀頭に炎症が起こる
- 陰茎がんになる可能性がある
それぞれ見ていきましょう。
悪臭が発生する
長期間で溜まったチンカスは、陰部の嫌な臭いの原因になります。
陰部に溜まったチンカスを細菌が分解し、悪臭を発生させるからです。
とくに、包茎は亀頭が皮に覆われているので、陰部が蒸れて細菌が繁殖しやすいです。
チーズやイカ、すっぱいミルクのような悪臭がすると、性行為でパートナーに不快な思いをさせるかもしれません。
亀頭に炎症が起こる
チンカスが溜まり続けていると、亀頭包皮炎(亀頭の炎症)を発症することがあります。
繁殖した細菌が、亀頭や陰茎を刺激する可能性があるからです。
陰部の主な炎症のサインとして、以下が挙げられます。
- 陰部のかゆみ
- 排尿時の痛み
- 異常な分泌物
- 亀頭や陰茎の腫れ
亀頭包皮炎は包茎の悪化や、がんなどの病気のリスクを高める可能性があります。
チンカス以外で陰部に症状が出ているときは、早めに泌尿器科か皮膚科を受診しましょう。
陰茎がんになる可能性がある
包茎が原因で長期間チンカスを放置していると、陰茎がんのリスクが高まると言われています。
主な理由は、以下の2つです。
- 陰茎がん患者の多くが包茎であること
- 子供の頃に包茎手術をする民族は陰茎がんを発症しにくいこと
包茎の陰部にチンカスが溜まり続けると、細菌の繁殖や刺激によって陰茎がんを発症すると考えられています。
ほかの原因もあると言われていますが、詳細は不明です。
チンカスが溜まりやすいときは、炎症やがんなどのリスクを下げるために、陰部を清潔にする工夫が必要でしょう。
チンカス(恥垢)を溜めにくくする2つの対処法
チンカス(恥垢)を溜めにくくする対処法として、以下の2つが挙げられます。
- 陰部を丁寧に洗う
- 包茎手術を受ける
自分に適切な対処法を知っておけば、陰部を清潔に保てるようになります。
陰部を丁寧に洗う
チンカス予防の基本は、陰部を丁寧に洗うことです。
とくに、仮性包茎は自分で陰部の皮を剥いて亀頭や陰茎を洗えます。
効果的な洗浄方法は、以下を参考にしてみてください。
- 石鹸で泡立てて洗う
- シャワーだけでなく、手で優しく擦って洗う
- 勃起させて亀頭や陰茎を硬くした状態で洗う
力を入れすぎたり洗いすぎたりすると、陰部を傷つける可能性があります。
入浴のときや性行為の後などに優しく陰部を洗えば、チンカスが溜まりにくくなるでしょう。
包茎手術を受ける
包茎手術を受ければ亀頭が露出するので、清潔を保てるようになります。
また、陰部が蒸れにくくなることも、チンカス予防につながる要因でしょう。
とくに、真性包茎は自分で亀頭を出せないので、陰部を十分に洗えません。
包茎でチンカスが溜まりやすいと感じるときは一度相談に来てみてください。
チンカス(恥垢)は泌尿器科か皮膚科で相談
チンカス(恥垢)が気になり始めたら、泌尿器科や皮膚科で相談しましょう。
専門医に診てもらうことで、適切な対処法がわかるようになるからです。
チンカスの対処は原因によって、以下のように異なります。
- 包茎が原因のとき:包茎手術を行う
- 性感染症が原因のとき:検査と適切な薬物治療を行う
- 洗浄不足が原因のとき:正しい洗い方の指導や洗浄処置を受ける
「急にチンカスが増えたとき」や「ほかに気になる症状があるとき」は、対処法を自分で判断するのが難しいと感じるかもしれません。
早めに対処できれば改善するケースもあるので、陰部に少しでも不安を感じたら専門の病院を受診してみてください。
適切な治療や対処法を見つけられるでしょう。
チンカス(恥垢)に関するよくある質問
洗浄グッズや市販薬はある?
インターネットでは、チンカス予防を目的とした洗浄用の石鹸やジェル、塗るタイプの市販薬などが販売されています。
しかし、どれも医学的な根拠がないので、あまり効果が期待できません。
むしろ原因に合わないものを使うと、症状が悪化する可能性があります。
こちらの章で解説したように、チンカス予防には石鹸やシャワーを使い、定期的に優しく洗うことが効果的です。
それでも改善しないときは、泌尿器科や皮膚科に相談してみてください。
チンカスが急に増えたけど問題ない?
夏場やスポーツなどで汗をかくと、陰部が蒸れてチンカスが溜まりやすくなるかもしれません。
しかし、しっかり洗っても改善されないときや、陰部にかゆみなどの症状が出てきたときは、炎症や病気などを発症している可能性があります。
陰部に異常を感じたときは自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。
チンカスが溜まっていても性行為はできる?
チンカスが溜まっているときは、性行為を控えましょう。
パートナーが膀胱炎や子宮頸がんなどを発症するリスクが高まるからです。
お互いが安全に性行為を楽しむために、普段からチンカスが溜まらないようにケアをするか、避妊具を使いましょう。
チンカスが取れないときは病院で対処してくれる?
チンカスが自分で取れないときは、病院で対処してもらえる可能性があります。
とくに、真性包茎や陰部に炎症があるときは、医学的な治療が必要になるかもしれません。
恥ずかしがらず、早めに相談しましょう。
まとめ
この記事では、チンカス(恥垢)の原因や対処法について解説しました。
【この記事のまとめ】
- チンカス(恥垢)は汗や皮脂、精液などの分泌物が陰部に溜まったもの
- 包茎で陰部を洗えないこと、性感染症を発症していることなどが原因
- 放置すると悪臭や炎症、陰茎がんなどを引き起こす可能性がある
- 陰部を丁寧に洗うことで予防できるが、包茎の陰部はチンカスが溜まりやすい
- 包茎手術をすれば陰部を洗えるため、チンカスが溜まりにくくなる
- チンカス以外に痛みやかゆみなどの症状が出たら、泌尿器科や皮膚科で相談する
チンカスは正常な陰部でも発生します。
定期的に自分で洗うことで陰部を清潔に保てますが、包茎の場合は亀頭や皮の内側を洗いにくいので、チンカスが溜まりやすいです。
とくに、真性包茎は皮を剥けないので、チンカスを予防するには包茎手術が欠かせないでしょう。
当院では、包茎手術を行っています。
メリットだけでなく、リスクや費用面などもしっかり説明するので、包茎でチンカスが溜まりやすいときは気軽に問い合わせてみてください。