早漏の判断基準は何分から?原因の3タイプで治し方は変わる

【この記事でわかること】
早漏の定義
早漏の問題点
早漏の原因と判断基準
タイプ別の早漏の治し方
早漏でも性行為でパートナーを満足させるコツ
早漏に何分という定義はない
早漏は「性行為でお互いの希望時間より早く射精が起こる状態」とされており、何分といった明確な時間の基準がありません。
しかし、世界中の男性が悩んでいる問題なので、アメリカ泌尿器科学会は判断基準として、早漏を以下のように定義しました。
- 挿入前、または挿入後1分以内に射精してしまう
- タイミングをコントロールできずに射精してしまう
- 挿入時間の短さで男女が満足できず、悩みやセックスレスの原因になってしまう
- 上記が常に繰り返される
「1分以内」という時間だけでなく、お互いの満足度も基準のひとつです。
つまり、射精をコントロールできなくても、悩みなく性行為を楽しんでいれば早漏ではないとされています。
理想とする性行為の時間には個人差があるので、早漏は時間と満足度を総合して判断されます。
米国学会の基準
アメリカ泌尿器科学会は早漏の時間基準として、射精するタイミングを以下のように定めました。参考
- 挿入前に射精してしまう
- 挿入後1分以内に射精してしまう
挿入から1分以内の射精だけでなく、挿入前に射精してしまうケースも早漏に含まれます。
ただ、早漏の基準は時間だけでなく「挿入時間の短さが原因で悩んでいるかどうか」も判断材料のひとつです。
上記の時間基準にあてはまるケースでも、性行為でお互いが満足できていれば早漏ではないでしょう。
早漏で悩む人の割合
日本とアメリカで早漏に悩んでいる人の割合は、以下のとおりです。
- 日本:約3.5人に1人
- アメリカ:約3人に1人
早漏はなかなか相談できない問題ですが、決して珍しい悩みではありません。
ひとりで抱え込まず、パートナーや専門の医師に相談すれば、性行為でお互いが満足できるようになりますよ。
女性の希望する挿入時間
東邦大学医学部の調査によると、性行為で日本人女性が希望する平均挿入時間は「約15分」でした。
しかし、回答された時間の幅は「30秒〜120分」と、2時間近くの大きな差がありました。
理想の挿入時間には個人差が大きいので、一概に「15分が良い」と思い込んではいけません。
早漏で悩んでいるときは、パートナーと積極的にコミュニケーションをとり、お互いの理想の時間を見つけるようにしましょう。
日本人男性の平均挿入時間
ある調査では、日本人男性の平均挿入時間は「5〜15分程度」だとわかりました。
詳細は以下のとおりです。
- 5分以内:約1割
- 5〜15分:約5.5割
- 15〜30分:約2.5割
- 30分以上:約1割
日本人男性の約6.5割が、女性の希望時間である「15分」に達していない状況です。
性行為の満足感を高めるためには、時間の長さより「お互いを思いやる気持ち」の方が大切なのかもしれません。
早漏の問題点
早漏で悩む方は、以下のようにさまざまな問題を抱えています。
- セックスレスになる 性行為を楽しめなくなる
- 性行為に自信がなくなる
- うつ病などの精神的な病気になる
- 夫婦やパートナーと仲が悪くなる
早漏は単なる身体的な問題ではありません。
精神的なストレスや人間関係の悪化につながり、性行為以外の場面で悪い影響が出る可能性があります。
早漏で悩んでいるときはひとりで抱え込まず、専門のクリニックで相談してみてください。
早漏の3つのタイプと判断基準
早漏は主な原因ごとに、以下の3つに分類されます。
- 過敏性早漏|陰部が敏感すぎる
- 心因性早漏|ストレスを感じている
- 衰弱性早漏|加齢で身体が衰えている
原因を知っておけば自分がどのタイプの早漏なのか判断し、的確に対処できるようになるでしょう。
過敏性早漏|陰部が敏感すぎる
過敏性早漏は、亀頭や陰茎が敏感すぎて、少しの刺激ですぐに射精してしまう状態です。
性行為の経験が少ない、10〜20代の男性に多く見られます。
また、仮性包茎で亀頭が皮に覆われていると刺激に慣れないため、過敏性早漏を起こしやすいです。
海外の研究では、陰茎の裏側にある「小帯」という部分が敏感だといわれています。
陰茎の小帯が刺激に慣れていないと、過敏性早漏になりやすいでしょう。
心因性早漏|ストレスを感じている
心因性早漏は、性行為に対する悩みやストレスが原因で早く射精してしまう状態です。
早漏のなかで最も多いタイプとされており、一部の専門家は早漏の99%が「心因性」だと考えています。
たとえば、性行為で早く射精してしまった経験があると、また「早く終わってしまうかも」といった不安を感じ、心因性早漏になりやすいです。
性行為や女性との関係でトラウマやストレスを抱えていると、精神的な問題で早漏を引き起こす可能性があるでしょう。
衰弱性早漏|加齢で身体が衰えている
衰弱性早漏は、加齢による身体機能の衰えによって射精を我慢できなくなる状態で、主に40代から60代の男性に多く見られるタイプの早漏です。
テストステロン(男性ホルモン)が減ることで全身の筋力が弱くなり、射精をコントロールできなくなって発症すると考えられています。
それだけでなく、加齢に伴って以下の病気を引き起こすと、早漏になる可能性があります。
- 前立腺の炎症
- 神経系の病気
- 甲状腺の病気
ただ、病気が原因で早漏になるケースは、そう多くはありません。
運動不足や睡眠不足など、筋力が弱くなりやすい不規則な生活を送っていると、衰弱性早漏のリスクが高まるでしょう。
3つのタイプごとに早漏を治す方法
適用 | 治療法 |
すべての早漏 | ・ED治療薬(バルデナフィル)・早漏治療薬(ダポキセチン) |
過敏性早漏 | ・トレーニング用オナホール・ストップ・スタート法・スクイーズ法
・厚めのコンドーム ・軟膏、スプレー ・包茎手術 |
心因性早漏 | ・カウンセリング・リラックス |
衰弱性早漏 | ・テストステロン(男性ホルモン)補充療法・ケーゲル体操 |
早漏には病院で処方される、効果的な治療薬があります。
海外の研究では、ED治療薬の「バルデナフィル」を服用すると、射精までの時間が延びたという報告があります。
また、早漏治療薬の「ダポキセチン」は、脳内の興奮を調節するホルモン「セロトニン」を増やして、射精をコントロールする薬です。
主に心因性早漏の治療に効果的な薬ですが、全体的な早漏に対する研究でも効果が認められています。
しかし、早漏の治療では、薬とほかの治療法を併用するケースがほとんどです。
早漏で悩んでいるときは医師に相談し、自分の早漏のタイプに合った治療法を見つけましょう。
過敏性早漏の治し方
過敏性早漏の主な治療方針は、亀頭や陰茎に対して以下の2つを行うことです。
刺激に慣れさせる
刺激を感じにくくさせる
効果が期待できる主な治療法を、以下にまとめました。
治療法 | 概要 |
トレーニング用のオナホール | 刺激が弱いものに慣れたら、少しずつ強度を上げて陰部を刺激に慣れさせる |
ストップ・スタート法 | 自分やパートナーが陰部を刺激し、射精しそうになったら刺激を止める4〜5回繰り返して、射精のタイミングを覚える |
スクイーズ法 | 自慰行為で射精しそうになったら、親指と人差し指で亀頭の付け根付近を押さえて我慢する4〜5回繰り返して、射精のタイミングを覚える |
厚めのコンドーム | 厚め(0.1mm以上など)のコンドームを使い、性行為で陰部への刺激を少なくする |
軟膏、スプレー(リドカイン) | 薬剤を使って陰部の感覚を麻痺させ、刺激を感じにくくする |
包茎手術 | 陰部の余った皮を切り、亀頭が露出することで刺激に慣れる敏感な部分が切除され、刺激を感じにくくなる |
また、包茎手術をすると亀頭が常に露出した状態になるので、下着で擦れると刺激に慣れていくでしょう。
自分に合った方法で治療を続ければ、過敏性早漏の改善が期待できます。
当院では早漏で悩む方に対して、カウンセリングや包茎手術などの治療を行っています。
一人一人の希望を聞いたうえで治療法を判断するので、お気軽に相談しに来てください。
心因性早漏の治し方
心因性早漏の原因は、陰部ではなく「脳」です。
脳を興奮させる交感神経が強く働くと射精が起こるので、不安やストレスが強いと早漏になります。
まだ治療法は研究段階ですが、主な治療法は以下の2つです。
- ダポキセチンなどの投薬治療
- カウンセリングなどの精神的な治療
一般的には、早漏治療薬で脳の興奮をコントロールしながら、カウンセリングで過去のトラウマを減らす治療を併せて行います。
また、以下のような方法で気持ちを落ち着かせると、一時的に早漏が改善するかもしれません。
- お酒を飲む
- 深呼吸でリラックスする
- パートナーに早漏で悩んでいることを打ち明ける
ひとりで悩みを抱えていると悪化する可能性もあるので、早漏に強いコンプレックスを感じているときは、専門のクリニックに相談してみてください。
衰弱性早漏の治し方
衰弱性早漏の主な原因は、加齢によって筋力が弱くなることです。
以下の方法で「射精を我慢する筋肉」を鍛えると、早漏が改善する可能性があります。
治療法 | 概要 |
テストステロン補充療法 | 注射や軟膏でテストステロン(男性ホルモン)を増やし、筋肉をつきやすくする |
ケーゲル体操 | 仰向けに寝て膝を曲げ、肛門を10〜20秒間締めてキープし、骨盤底筋群を鍛える |
ただ、上記の治療法はどれも効果が曖昧で、早漏に対する明確な研究報告がありません。
とくに、ケーゲル体操は女性の尿もれ防止には効果的ですが、早漏に関する効果は不明です。
年齢を重ねて早漏になったと感じるときは、専門のクリニックを受診し、効果が認められている薬とケーゲル体操を併用して早漏を改善させましょう。
早漏でもパートナーを満足させるコツ
早漏で悩んでいても、性行為でパートナーを満足させる方法はあります。
たとえば、性行為中では、以下のような工夫をすると良いかもしれません。
- 体位を工夫する
- リラックスして臨む
- 十分な前戯を心がける
- コミュニケーションを大切にする
すぐに早漏が改善されなくても、工夫次第でお互いが性行為を楽しめるようになるでしょう。
性行為に対するストレスが減ると早漏が改善する可能性があるので、参考にできることから挑戦してみてください。
早漏に関するよくある質問
遅漏は射精まで何分以上かかる?
射精までに時間がかかる「遅漏」にも、明確な時間定義がありません。
ただ、日本人女性のイメージとしては、挿入から射精までの時間が「20分以上」であると遅漏だと感じるようです。
あくまで参考値なので、個人の希望や状況によって適切な時間は変わるでしょう。
早漏は病院やクリニックで治療できる?
早漏治療は、医療機関で相談ができます。
早漏は精神的な問題が強く影響しているため、治療の多くはカウンセリングと投薬を併用します。
自分で解決が難しいときは、病院やクリニックで相談してみてください。
マスターベーションが原因で早漏になる?
間違ったマスターベーションは、早漏の原因になる可能性があります。
たとえば、短時間での射精や亀頭を刺激しない皮を使ったマスターベーションは、早漏の原因になるかもしれません。
こちらの章でも解説した「ストップ・スタート法」や「スクイーズ法」など、射精の感覚を覚えるマスターベーションを行えば、早漏の改善が期待できます。
まとめ
この記事では、早漏の定義や原因について解説しました。
【この記事のまとめ】
- 早漏は明確な時間定義がなく、時間や満足感などのさまざまな要素で決まる
- アメリカ泌尿器学会は「挿入から1分以内」という基準を決めている
- 日本人男性の平均挿入時間は「5〜15分」、女性の希望する平均挿入時間は「約15分」
- 早漏の主な原因には、陰部が敏感な「過敏性」、精神的なストレスによる「心因性」、加齢による「衰弱性」の3つが挙げられる
- 早漏の治療はタイプによって異なるが、一般的には治療薬とカウンセリングなどを併用して行われる
性行為でパートナーを満足させる工夫をすれば、結果的に早漏が改善するかもしれない
早漏の悩みはなかなか相談しにくいですが、多くの男性が抱えている問題でもあります。
自分がどのタイプの早漏であるかを知っておけば対処法がわかるので、治療に前向きになれるかもしれません。
それでも不安が強いときやなかなか改善しないときは、早漏の治療を行っている病院やクリニックを受診しましょう。
当院でも早漏の治療を行っているので、陰部や性行為に関する悩みを抱えているときは気軽にご相談ください。