包茎は性病にかかりやすい?理由や性病を予防する方法を解説

【この記事で分かること】
包茎が性病になりやすい理由
包茎で性病になるメカニズム
包茎で気をつけたい性病の種類と症状
包茎でなる可能性がある性病以外の病気
性病を予防する方法
包茎が気になる場合の選択肢
包茎と性病に関するよくある質問
性病の予防方法についても解説するので、日々の性病対策に役立ててみてください。
包茎が性病になりやすい理由
包茎が性病になりやすいといわれる理由は、主に以下の2つです。
- 陰部に汚れが溜まりやすい
- 亀頭の皮膚が弱い
対策するにもまずは理由を知る必要があります。それぞれ見ていきましょう。
陰部に汚れが溜まりやすい
包茎だと他の人よりも陰部で菌が繁殖しやすいです。
亀頭が常に包皮に覆われているので、亀頭と包皮(亀頭を覆う皮)の間に、垢や分泌物などの汚れが溜まりやすいからです。
また、汗や残尿などにより陰部が湿っている時間が長いため、菌が繁殖しやすい環境になります。
包皮の中に白いものがついていることがありますが「恥垢」と呼ばれる汚れです。
包茎はとくに恥垢が溜まっていきやすいため、汚れが蓄積していき感染を引き起こすと性病になりやすいと考えられています。
亀頭の皮膚が弱い
包茎だと亀頭が包皮に覆われていることから、亀頭の皮膚が弱い可能性があります。
皮膚が弱いと、少しの刺激でも傷になってしまい、菌が入りこんでしまいます。その結果、性病となってしまうのです。
一方、包茎でない人は、常に亀頭が露出しているので下着にすれることも多く、亀頭が刺激をうけやすいです。そのため皮膚が傷つく可能性も減るでしょう。
包茎で性病になるメカニズム
性病に感染する主な原因は、性行為です。
性病に感染している人の血液や精液・膣分泌液には、病原体がひそんでいます。
性行為では直接触れ合うため、皮膚や粘膜にある傷から感染するのです。
性病の原因にもよりますが、基本的には粘膜が直接触れると感染します。
同じ空気を吸っているからといって感染するわけではありません。
包茎は、陰部で菌が繁殖しやすい環境であることに加えて、亀頭の皮膚が傷つきやすいため、性病に感染するリスクがあがると考えられています。
包茎で気をつけたい性病の種類と症状
性病には多くの種類があり、その症状もさまざまです。
ここでは、とくに気をつけたい性病5つを紹介します。
- 梅毒
- 性器クラミジア感染症
- 性器ヘルペス感染症
- 尖圭コンジローマ
- 淋菌感染症(淋病)
それぞれの症状や特徴を知っておきましょう。
梅毒
梅毒は、粘膜や皮膚が直接接触する性行為によって感染します。
キスでもうつる可能性がある病気です。
主な症状は以下のとおりです。
- 陰部や口の中にしこりやただれができる
- 発疹(目で見てわかる皮膚の変化)が体中にできる
- 見た目の変化に際して、痛みやかゆみはあまりない
- 無症状のケースもある
予防法としては「性行為をしない」あるいは「コンドームを正しく使用する」などがあげられます。
ただし、コンドームで覆われない部分から感染する可能性もあるため、自分やパートナーの皮膚や粘膜に異常があれば性行為をしないようにしましょう。
性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症は、性行為によって感染します。
多くの男性は軽い症状のみで、気づかない可能性もあります。
主な症状は以下のとおりです。
- 排尿時に軽い痛みを感じる
- 尿道からうみが出る
- 精巣のあたりが腫れ、熱が出ることがある
この感染症は無症状のケースも多いため、複数人との性的な接触がある場合は定期的に検査を受けることも大切です。
性器ヘルペス感染症
性器ヘルペス感染症は、ヘルペスウイルスによる性感染症です。
初めて感染した際には症状が強く出ることがあります。
主な症状は以下のとおりです。
- 性器や肛門周辺に水疱や潰瘍(皮膚や粘膜が炎症を起こし、傷がえぐれたようになる)ができる
- 水疱や潰瘍ができると強い痛みを感じる
- 尿道から分泌物が出ることがある
- 足の付け根のリンパ節が腫れ、痛みを感じる
- 初めて感染したときは、発熱することもある
- 無症状のケースも多い
性器ヘルペス感染症は再発しやすいです。
とくに、疲れたときや抵抗力が落ちたときに再発の可能性が高まります。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされ、性器や肛門周辺にイボができる性感染症です。
基本的に性行為によって皮膚や粘膜の傷から感染します。まれに、ウイルスを持つ人の粘膜や皮膚に触れた物を介して間接的に接触することで、感染する場合もあります。
主な症状は以下のとおりです。
- 亀頭や陰のう、肛門の周りに白や薄ピンクのイボができる
- イボの数が増えると、鶏のとさかやカリフラワーのような形になる
- かゆみや軽い痛みを感じることがある
予防法は「感染者と性行為をしない」「オーラルセックスでもコンドームを使用する」といった方法があります。
淋菌感染症(淋病)
淋菌感染症は、性行為以外での感染はほとんどありません。淋菌は弱い菌で、数時間経つと感染性を失うためです。
また、淋菌は日光や温度変化などでも簡単に死滅します。
主な症状は以下のとおりです。
- 排尿時に激しい痛みを感じる
- 尿道から黄色っぽいうみが出る
- 精巣が腫れて、熱が出ることがある
淋菌感染症は、性器クラミジアと同時に感染しやすいです。
体に異変を感じたら、医療機関を受診するようにしましょう。
包茎でなる可能性がある性病以外の病気
性病以外でも注意が必要な病気があります。
ここでは包茎でなりやすい病気を3つ解説します。
- 亀頭包皮炎
- 尿路感染症
- 閉塞性乾燥性亀頭炎
それぞれ見ていきましょう。
亀頭包皮炎
亀頭包皮炎は、亀頭と包皮の間に細菌が繁殖して、炎症を起こす病気です。
包茎はとくに陰部が不衛生になりがちなので、亀頭包皮炎になる人は多くいます。
主な症状は以下のとおりです。
- 陰茎の先が赤く腫れる
- うみが出る
- 排尿時に痛みを感じる
予防のためには、入浴の際に、陰部を丁寧に洗うようにすると良いでしょう。
尿路感染症
尿路感染症は、細菌が「尿が出るところ」から「尿の通りみち」に入ることで発症します。
主な症状は以下のとおりです。
- 頻尿
- 残尿感
- 腹痛
- 腰痛
- 排尿時に痛みを感じる
細菌が腎臓まで達すると、腎臓に炎症が起こり高熱が出ることもあります。
閉塞性乾燥性亀頭炎
閉塞性乾燥性亀頭炎は、陰茎の先の皮膚が硬く白くなる病気です。
亀頭包皮炎を繰り返すことで起こります。
亀頭包皮炎は細菌が繁殖することによって起こるため、包茎でなりやすいです。
この亀頭包皮炎に何度もなると、包皮がだんだん硬く分厚くなっていきます。
その結果、包皮口(陰茎の先の穴が空いた部分)が狭くなり、皮が剥けなくなります。
真性包茎になったり尿道が狭くなったりすることもあり、最悪の場合は手術が必要です。
包茎による性病を予防する方法3選
性病の予防には、主に以下のような対策があります。
- 陰部を清潔に保つ
- コンドームを正しく使う
- 体調が悪いときに性行為をしない
順番に見ていきましょう。
陰部を清潔に保つ
性病の予防には、日ごろから陰部を清潔に保つことが大切です。
汚れや垢は、菌が繁殖する原因となります。
毎日、入浴時に亀頭と包皮の間をきちんと洗うことで、陰部を清潔に保てるでしょう。
陰部を洗う際は、包皮をやさしく引き下げ、皮膚と包皮の間に溜まった汚れや分泌物を洗い流します。
石鹸を使用する際は、刺激の少ないものを選ぶと良いでしょう。
陰部を清潔に保てれば、性病の予防につながります。
コンドームを正しく使う
コンドームの正しい使用は、性病の予防に有効です。
コンドームを使用する際には、主に以下のポイントに注意しましょう。
- 袋から取り出すときに、コンドームを傷つけないようにする
- 裏表を間違えないように確認する
- コンドームの空気を抜いてから使用する
- オーラルセックス(口や舌で相手の性器を刺激する行為)でもコンドームを使用する
- 射精したら陰茎が縮む前にコンドームを外す
コンドームに傷がつくと、性病の予防としては充分ではありません。袋から取り出す際は、爪でコンドームを傷つけやすいのでとくに注意が必要です。
また、オーラルセックスでも性器と口の粘膜が触れ合うため、性病に感染する可能性があります。
オーラルセックスのときも、しっかりコンドームをつけるようにしましょう。
体調が悪いときに性行為をしない
体調が悪いときや疲れているときは、性病にかかるリスクがあがります。
元気なときとは違って、体の抵抗力が落ちているためです。
もし、菌が体内に入ってきた際にも、体内の免疫機能が正常に働けば性病に感染しない可能性もあります。
そのため、免疫を最大限生かすためにも、体調をしっかりと管理して疲れているなと感じたら、性行為は避けるようにしましょう。
包茎が気になるなら包茎手術
「性病の予防はしていても、やはり包茎が気になる」のであれば、包茎手術も選択肢のひとつです。
包茎手術は余分な皮を切り取るため、亀頭が常に露出して包茎ではなくなります。そのため、性病のリスクでもある「菌が繁殖しにくい環境」を目指せるでしょう。
亀頭が常に露出することで、亀頭の皮膚も刺激に慣れて強くなります。
皮膚の傷は性病感染の原因になるので、包茎の改善によって皮膚に傷がつきにくくなる点もメリットでしょう。
また、以下のような「切らない包茎手術」もあります。
- 亀頭増大術:亀頭に薬を入れて大きくする
- 長茎術:体内に埋もれている陰茎を引き出す
包茎を根本的に改善したいなら、包茎手術も検討してみてください。
包茎と性病に関するよくある質問
包茎を治せば性病にかかりませんか?
包茎を治すことで完全に性病を予防できるとは限りません。
しかし、ある程度のリスクは下げられるでしょう。
「陰部の菌が繁殖しやすい」「亀頭の皮膚が傷つきやすい」といった包茎が原因の性病感染リスクを取り除けるためです。
包茎に関わらず、性病予防にはコンドームの正しい使用が大切です。
性行為以外が原因で性病にかかることはありますか?
性病の原因のほとんどは性行為ですが、まれにお風呂やサウナで感染することもあります。
椅子やタオルに菌がついていて、それらを共有すると、菌が陰部に直接触れる可能性があるためです。また、性病だけでなく亀頭包皮炎にかかるケースもあります。
「椅子は洗い流してから使う」「サウナの共有のタオルに陰部が直接触れないようにする」などの対策を行うと良いでしょう。
性病にかかっていないか不安です。どうすればいいですか?
症状がないときは保健所、症状が出ているときは医療機関に相談してみましょう。
保健所では匿名の電話相談や無料の検査を実施しているところもあります。
なんらかの症状がすでに出ている場合は、病院を受診すると良いでしょう。例えば、以下の診療科があります。
性感染症科
泌尿器科
耳鼻咽喉科(のどの症状)
皮膚科(皮膚の症状)
不安があるときは、ひとりで抱え込まずに保健所や病院に相談してみてください。
まとめ
この記事では、包茎が性病になりやすい理由や性病を予防する方法について解説しました。
【この記事のまとめ】
- 性病は皮膚や粘膜の傷から感染する
- 包茎は陰部が不衛生になりがちなため、性病になりやすい
- 亀頭の皮膚が弱い点も、包茎が性病になりやすい原因と考えられている
- 性病予防のためには、コンドームを正しく使用することが基本
- 普段から陰部を清潔に保つのも性病予防に効果的
- 性病になっていないか不安なときは、保健所や病院に相談する
包茎は包茎でない人よりも性病にかかるリスクが高いです。
少しでも体に異変を感じたら、すぐに病院を受診するようにしてみてください。
包茎が気になる場合は、包茎手術も選択肢のひとつです。興味がある方は、まずはクリニックで相談してみてくださいね。