AGA治療をしないほうがいい人の特徴|治療を受けるメリット・デメリットも解説

aga治療 しないほうがいい
「最近、薄毛が気になってきたからAGA治療を受けようか迷っている…」「AGA治療に興味があるけれど、健康に悪影響が現れることはあるの?」髪の毛が薄くなり、落ち込んだり自信を喪失したりする男性は少なくありません。AGA(男性型脱毛症)の治療を実施すれば、自信を取り戻すきっかけになる可能性もあります。しかし、ライフプランや健康上の問題によっては、AGA治療を受けないほうがよい場合もあるでしょう。この記事では、AGA治療をしないほうがいいと言われる理由やしないほうがいい人の特徴を解説します。

【この記事でわかること】

  • AGA治療をしないほうがいいと言われる理由
  • AGA治療をしないほうがいい人の特徴
  • AGA治療のメリット
  • AGA治療で後悔しないために知っておいたほうがいいポイント

この記事によって、AGA治療を受けるかどうか判断し、将来の髪の毛の悩みが解決できれば幸いです。

AGA治療をしないほうがいいと言われる理由

「AGA治療をしないほうがいい」と言われるのには、次のような理由があります。

  • 副作用のリスクがあるため
  • 費用に対する効果が目に見えないため
  • 根本的な治療にならないため

それぞれ見ていきましょう。

副作用のリスクがあるため


AGA治療は、一般的にガイドライン上で「A:おこなうよう強く勧める」となっている以下3つの治療薬を使用します。

  • フィナステリド
  • デュタステリド
  • ミノキシジルの外用(頭皮への塗布)

これらの薬は、抜け毛を減らしたり頭皮の血流を良くして発毛を促進したりして、AGAを改善させます。

しかし、これらの治療薬には、次のような副作用が現れる可能性があります。

フィナステリド デュタステリド ミノキシジル(外用)
生殖器 ・性欲減退

・勃起機能不全

・射精障害

・精液量減少

・性欲減退

・勃起機能不全

・射精障害

乳房 ・女性化乳房

・乳頭、乳房痛

・乳房不快感

過敏症 ・発疹

・かゆみ

・じんましん

皮膚症状 ・頭皮の発疹・発赤

・かゆみ

・かぶれ

・ふけ

・使用部位の熱感

消化器 ・肝機能障害
精神神経系 ・抑うつ症状

・めまい

・頭痛

・抑うつ気分

・頭痛

・めまい

循環器系 ・胸の痛み

・心拍の変化

その他 ・原因不明の急激な体重増加

・手足のむくみ

また、副作用ではありませんが、AGAの症状が改善される過程で「初期脱毛」という一時的な脱毛がみられる場合があります。

初期脱毛が起こると、治療が原因でより薄毛が進行したように感じられる点も、AGA治療をしないほうがいいと言われる理由の一つでしょう。

費用に対する効果が目に見えないため

AGA治療では効果が出るまでに最低3ヶ月、薄毛症状の改善にはおよそ半年から1年かかると言われています。

そのため、効果が現れるまでに時間がかかり「かけた費用の割に効果が無い。AGA治療はしないほうがよかった」と感じるケースがあります。

AGA治療では、治療薬の費用や診察代、クリニックへの交通費などが必要です。

とくに、治療薬は経済的な負担となりやすく、費用の目安は一月あたり5,000〜20,000円程度です。

AGAの進行度や個人差によって異なりますが、効果が見えにくいケースだと、コストパフォーマンスが悪いと感じるかもしれません。

根本的な治療にならないため

AGA治療薬の目的は、抜け毛の予防と発毛を促進し、AGAによる薄毛症状を改善することです。

つまり、AGA治療はAGAの根本的な原因である「脱毛をうながす物質(DHT:ジヒドロテストステロン)の影響を受けやすい身体の体質」を解消するわけではありません。

そのため、治療で症状が改善しても、治療をやめると脱毛症状が進行し、元の状態に戻る可能性があります。

根本的な治療法が確立されておらず継続的な治療が必要なため、AGA治療をしないほうがいいという考えをもつ人もいるでしょう。

AGA治療をしないほうがいい人の特徴

AGA治療をしないほうがいい人の特徴は、次のとおりです。

  • AGA治療に悪影響をあたえる持病がある
  • 妊活中あるいは妊娠中のパートナーがいる
  • 効果が出るまで数ヶ月以上待てない
  • 金銭的に継続が難しい

それぞれの特徴を確認しておきましょう。

AGA治療が悪影響をあたえる持病がある

AGA治療薬が持病に悪影響を与える可能性のある人は、治療を実施しないほうがよいかもしれません。

AGA治療薬の使用に注意が必要な人の特徴は、次のとおりです。

フィナステリド デュタステリド ミノキシジル(外用)
副作用に注意が必要な人 ・肝臓の機能障害がある

・うつ病やうつ状態になったことがある

・高齢である

・肝臓の機能障害がある

・CYP3A4という酵素の作用を妨げる薬剤(HIV感染症に利用されるリトナビルなど)を使用している

・高血圧症、低血圧症を患っている

・心臓、腎臓に障害がある

・むくみの症状がある

・高齢である

それぞれの身体の状態によって、AGA治療をしてもよいかは異なります。

そのため、持病のある人は、主治医にAGA治療をしてもよいかを事前に相談することをおすすめします。

妊活中あるいは妊娠中のパートナーがいる

妊活に取り組んでいるカップルや妊娠中のパートナーがいる人は、以下の理由によりAGA治療を控えたほうがよいかもしれません。

  • 内服の治療薬が性欲減退やED(勃起不全)、射精障害などの性機能障害を引き起こす可能性があるから
  • 妊娠中の女性がAGA治療の内服薬を使用したり錠剤に触れたりすると、男児の胎児に生殖器の異常が起きる可能性があるから

性欲減退は治療薬の使用を中止しても継続したという報告もあり、AGA治療薬の服用は、妊活の障壁になる可能性があります。

不妊治療中では、年齢や健康状態などによってはAGA治療薬の使用中止をクリニックで指導される場合もあるかもしれません。

性機能障害をきたす確率はさほど高くありませんが、妊活に取り組んでいる場合は、AGA治療の開始前に医師へ相談するほうがよいでしょう。

また妊娠中にフィナステリド・デュタステリドを使用したり、錠剤に触れたりすると男児の胎児に生殖器の異常が起きる可能性があると報告されています。

AGA治療薬を使用する際は、妊娠中の女性が誤って薬剤に触れないように注意が必要です。

効果が出るまで数ヶ月以上待てない

AGA治療の効果は、みられるまでに長期的な継続が必要です。

先述したように、AGAの症状改善には効果が得られるまでに3ヶ月、症状の改善までに半年〜1年程度の時間を要します。

AGAの症状改善には毛髪のサイクル(ヘアサイクル)が関与しており、薬を使用してもすぐに健康な髪が伸びるわけではないためです。

一般的なヘアサイクルは、成長期と退行期、休止期に分けられます。サイクルごとの毛髪の変化は次のとおりです。

成長期 ・新たな毛髪が生まれ、数年間かけて十分な大きさ、太さに成長する

・男性の正常な毛髪では3~5年程度つづく

退行期 ・毛根が皮膚の浅いところまで退化し、毛髪が成長しづらくなる

・2~3週間程度つづく

休止期 ・成長がとまり、やがて自然に抜ける

・3~4ヶ月間程度つづく

 

しかし、AGAでは成長期の短縮が起こり毛髪が十分に成長できず、細く短くなります。

休止期に留まる毛髪が多くなると、毛量が減少して薄毛症状となるケースも珍しくありません。

治療薬には、抜け毛を起こす物質を抑えて毛髪のサイクルを正常化し、成長期の髪の毛を増やす働きがあります。

ただし、健康な髪が生えそろうには時間がかかるため、治療効果を感じるまでには3〜6ヶ月かかります。

すぐに薄毛症状を改善したい人の一部には、AGA治療をしないほうがよいと感じる人もいるかもしれません。

金銭的に継続が難しい

治療費を負担に感じる人は、AGA治療の継続が難しい可能性があります。

AGA治療は自由診療のため、治療にかかる費用は全額自己負担です。治療費には治療薬や診察料などが含まれ、継続的な毎月の出費が必要です。

また、AGAの進行度によっては、治療薬の種類を増やす、薬以外の治療法を追加するなどのケースもあります。

治療費の負担を軽くする方法は、ジェネリック医薬品を使用する、ひどくなる前に治療を開始するなどです。

必要な治療法や費用は症状によって異なるため、詳しくはクリニックへ相談してみてください。

AGA治療を受けるメリット

AGA治療のメリットには次の4つが挙げられます。

  • 相手に与える印象が変わる
  • 若々しい見た目を取り戻せる
  • 他人の視線が気にならなくなる
  • 自信がつき、自己肯定感が高まる

AGAになって薄毛が目立つようになると、相手から老けたような印象をもたれかねません。

海外の研究によると、毛髪量の減少は魅力の低下につながり、実際の年齢よりも老けて見られやすくなると言われています。

この研究結果が日本人に当てはまるかは、報告されていません。ただ、毛髪が増えることで自分に自信を持てるようになり、相手に与える印象が変わる方は少なくありません。

AGA治療は毛髪に限らず、気持ちの面の効果も期待できるでしょう。

AGA治療で後悔しないための注意点

後悔のないAGA治療をするには、次のポイントを踏まえておくとよいでしょう。

  • 副作用のリスクを理解する
  • 長期的な目線で考える
  • 治療薬の効果を理解する
  • 自分にあったクリニックを選ぶ
  • 生活習慣も同時に見なおす

順番に説明します。

副作用のリスクを理解する

AGA治療薬を使用すると、先述したように性機能障害や過敏症、皮膚症状などの副作用が現れる可能性があります。

フィナステリドやデュタステリドの使用でみられやすい副作用は、性欲の減退やED(勃起不全)、射精障害などに代表される「性機能障害」です。

また、ミノキシジルを頭皮に塗って使用する場合は、初期脱毛(休止期脱毛)がみられるケースも報告されています。

初期脱毛は正常反応であり、副作用ではありませんが、脱毛症状に驚いて治療をやめてしまう人もいます。初期脱毛はミノキシジルを使用してから2〜8週間ほどで現れやすいため、覚えておきましょう。

そのほか、副作用があらわれると妊活やうつ病、高血圧症などに悪影響をもたらす可能性もあります。

AGA治療を受けてもよいかをあらかじめ主治医に相談すると、後悔がない選択ができるでしょう。

長期的な目線で考える

AGA治療で長期的な継続が必要な理由は、次のとおりです。

  • 効果には個人差がある
  • 症状の改善に2~3年かかるケースも珍しくない
  • AGA治療は毛髪の脱毛に対する対症療法であり、長く続ける必要がある
  • 治療の効果は毛髪のサイクルに依存するため、効果が現れるまでに時間がかかる

先述したように、AGA治療では毛髪のサイクルを整える必要があり、継続した治療が求められます。

AGA治療を半年あるいは一年間継続しておこなった場合、治療薬ごとの治療成績は次のような結果となっています。

薬剤名 フィナステリド

(1 mg/日、0.2 mg/日)

デュタステリド

(0.5 mg/日)

2%ミノキシジル液
観察期間 48週間(約1年) 52週間(約1年) 24週間(約半年)
結果 頭頂部において以下の効果が見られた

・1 mg/日の服用:58%が軽度改善以上の効果

・0.2 mg/日:54%が軽度改善以上の効果

以下の結果が見られた

・直径30 μm以上の非軟毛数:13.5/c㎡増加

・硬毛数:15.2/c㎡増加

・非軟毛直径:6.5 n㎡ 増加

・プラセボ群(薬効成分が含まれない偽物の治療薬)に比べ、脱毛部の総毛髪数が平均20.90本増加

また、フィナステリド1 mg/日の内服を2年継続したケースでは68%、3年間継続したケースでは78%が「軽度改善」以上の効果を得られたと報告されています。

AGA治療薬の使用では、継続期間が長いほど高い効果が期待できます。長期的な目線で捉えたほうが、後悔のない治療になるでしょう。

治療薬の効果を理解する

AGA治療薬は「発毛を促す治療薬」と「脱毛を防ぐ治療薬」に分けられます。

それぞれの治療薬のメカニズムの違いは次のとおりです。

治療薬のタイプ 主な治療薬 治療のメカニズム
攻めの治療薬 ミノキシジル 毛組織の血流改善や細胞成長因子の産生を促進し、発毛を促す
守りの治療薬 フィナステリド 薄毛を引き起こす「ジヒドロテストステロン(DHT)」を抑えて脱毛を防ぐ
デュタステリド 薄毛を引き起こす「ジヒドロテストステロン(DHT)」を抑えて脱毛を防ぐ

さまざまな説があり、治療薬が効果を発揮する仕組みははっきりとわかっていません。

一説には、スルホニルウレア受容体という部分の活性化が、血流や栄養状態の改善をもたらし発毛を促すと考えられています。

フィナステリドやデュタステリドの仕組みは、男性ホルモン「テストステロン」が薄毛を起こす「ジヒドロテストステロン」へ変換されるのを防ぐことです。 

テストステロンは「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素によって、ジヒドロテストステロンに変換されます。

ジヒドロテストステロンは、髪を育てる毛母細胞の増殖を妨げ、毛髪の成長期を短縮する物質です。

5αリダクターゼを阻害することで、ジヒドロテストステロンの働きが抑えられ、薄毛の進行が抑制されるのです。

AGAの進行状況によっては、発毛と抜け毛予防を組み合わせた治療が必要なケースもあるため、治療薬を併用する場合もあります。

自分にあったクリニックを選ぶ

AGA治療をする場合は、次のような基準でクリニックを選ぶとよいでしょう。

  • 治療にかかるコストを抑えたい:継続割引を設けているクリニック
  • 定期的な通院が難しい、ストレスに感じる:立地が良く通いやすいクリニック
  • 治療を受けるか迷っている、AGAについて相談したい:初診料が無料のクリニック

AGA治療は自由診療のため、クリニックによって料金体系が異なります。

治療に対して不安を感じる場合や症状を確認してほしい場合は、初診料が無料に設定されているクリニックがよいかもしれません。

ただし、継続的な治療を検討している場合は初期費用だけで決めず、治療薬の料金も確認することをおすすめします。

クリニックによっては継続期間によって治療薬の料金プランが異なる場合もあるため、確認してみてください。

生活習慣も同時に見なおす

AGA治療の効果を高めるためには、生活習慣の見なおしが効果的です。

原因となる疾患はさまざまですが、生活習慣病を発症するとAGAの合併をきたしやすいと言われています。

AGAをきたしやすい主な疾患・状態は次のとおりです。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • メタボリックシンドローム

とくに若年齢でのAGAの発症は、動脈硬化との関連性が高いと言われています。

以下の内容に取り組むと、生活習慣病の予防が期待できるでしょう。

  • 禁煙に取り組む
  • 十分な睡眠をとる
  • 節度のある飲酒を心がける
  • 適度に運動に取り組み、運動不足を解消する
  • 塩分が多く、高カロリーな食事を避け、栄養バランスのよい食事を意識する

大きなコストをかけずに始められる内容ばかりなので、できることから取り組んでみてください。

AGA治療に関するよくある質問

AGA治療に関して、よくある質問に回答します。

AGA治療で効果がない人はいますか?

脱毛の原因がAGAではない場合、AGA治療では効果が得られません。

 

急激な脱毛により頭髪が薄くなった場合は、円形脱毛症、薬剤性脱毛症などの他の原因が隠れている可能性があります。

 

自己判断で市販の育毛剤やAGA治療薬による治療をおこなうと、症状の悪化をきたす可能性があります。

 

医師による正確な診断を受けてから、治療をはじめましょう。

AGAは発症したら終わりですか?

AGAは継続的な治療をおこなえば、進行の抑制と発毛の促進が期待できます。

 

ただし、根本的な治療法は確立されておらず、おこなう治療は対症療法です。そのため、継続的に治療に取り組む必要があります。

 

進行したAGAでは治療効果が現れにくいのですが、早期のAGAや40歳未満では、治療効果が得られやすいという報告もあります。

 

AGAかもしれないと感じたら、早めにクリニックを受診することが重要です。

AGA治療は危ないですか?

AGA治療薬の主な副作用は、性機能障害であり、命にかかわる副作用が現れるケースはまれです。

 

しかし、治療薬の使用によって肝機能障害やうつ症状をきたした例も報告されており、絶対に安全な治療法とは言い切れません。

 

基礎疾患や健康状態などの不安がある場合は、早めに医師に相談しておくと、リスクを下げられるでしょう。

AGA治療ははじめたら続けなければいけませんか?

AGA治療は長期的な治療が必要ですが、生涯続けなければならないものではありません。

 

たしかに、豊かな毛髪を維持したい場合には、AGA治療に取り組みつづける必要があります。

 

しかし、時間が経てば毛髪に対する価値観が変わるかもしれません。

 

途中でやめても健康に悪影響をきたすことはないため、心境の変化に合わせて治療をつづけるか検討すると良いでしょう。

まとめ

この記事では、AGA治療をしないほうがいいと言われる理由やしないほうがいい人の特徴、AGA治療のメリット、後悔しないためのポイントについて解説しました。

【この記事のまとめ】

  • AGA治療では一般的にAGA治療薬の使用が選択される
  • AGA治療は長期的な継続が重要
  • 治療効果がみられるまでに少なくとも3ヶ月かかる
  • フィナステリドやデュタステリドでは、性機能障害をきたす場合があるため妊活中の使用に注意が必要
  • ミノキシジルでは、治療開始から2〜8週間後に初期脱毛が現れることがある
  • AGA治療の成果を高めるために、生活習慣の見なおしが有効

AGA治療は治療薬の使用が中心です。

薄毛の症状が改善されるまでに半年から1年以上かかるため、長期的な治療を見据えて取り組みましょう。

治療薬の使用では、性機能障害のような副作用や初期脱毛などの症状がみられることがあります。ライフステージや健康状態などを考慮のうえ、治療を検討することが大切です。

AGA治療は、容姿に限定せず内面にもポジティブな変化をもたらすことでしょう。