性器ヘルペス

|性器ヘルペスとは

性器ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスに感染し、性器やその周辺に水疱・潰瘍ができる病気です。一度性器ヘルペスになると、ウイルスが神経細胞に潜伏して再発を繰り返します。

ヘルペスには「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」と「単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)」があります。
2種類の型に厳密な区別はありませんが、性器ヘルペスの原因となりやすいのは2型といわれています。

|性器ヘルペスの感染者数

性器ヘルペスの感染者数に関して、以下の表にまとめました。
性器ヘルペスの感染者数は、平成25年から令和4年にかけて、約8,500人でほとんど横ばいの状態です。

陰部に違和感を覚えたときは一人で悩まず、当院にご相談ください。

|性器ヘルペスの主な症状【男性・女性ごと】

◉男性の主な症状

男性が性器ヘルペスを発症した場合の症状は、以下のとおりです。

  • 発熱を生じる
  • 足の付け根が腫れる
  • 尿道から分泌物が出る
  • 性器や肛門まわりに水疱、潰瘍ができる

性器ヘルペスを原因として生じる水疱・潰瘍は、大きさ1〜2ミリ程度で、痛みやかゆみを伴います。潰瘍とは、皮膚や粘膜が炎症を起こしてくずれ、えぐられた状態です。
一般的に、はじめて感染した際は症状が強く出て、再発時のほうが軽度な症状ですむ傾向にあります。

ただし、性器ヘルペスにかかっても目立った異変があらわれず、感染に気付かない方は多いです。免疫が低下したり、高齢者になったりしてから症状が出るケースもあります。

◉女性の主な症状

女性が性器ヘルペスにかかった際の症状を、以下にまとめました。

  • 発熱を生じる
  • 足の付け根が腫れる
  • 排尿痛や排尿障害がみられる
  • 膣や肛門まわりに水疱、潰瘍ができる

女性が性器ヘルペスを発症した場合、大陰唇や小陰唇から、膣前庭部、会陰部にかけて水疱や潰瘍が生じます。

症状が進行すると、排尿時に不快感を覚えたり、激しい痛みで排尿が困難になったりします。排尿や歩行が困難なほど症状が重いときは、入院による治療が必要です。

重症化を防ぐために、できるだけ早めの対処を心がけましょう。

|感染経路

性器ヘルペスの感染経路は、以下のとおりです。

ウイルスに感染した方と性交をおこなうと、性器ヘルペスにかかる恐れがあります。
感染者に発疹がみられる際は、タオルや食器の共有でもウイルスが移るといわれています。症状がおさまるまでは、こまめにアルコール消毒をおこなってください。

加えて、オーラルセックスでも、性器ヘルペスに感染するリスクがあります。
なぜなら「口腔ヘルペスを発症している方の口」と「パートナーの性器」が触れると、唾液を介して性器ヘルペスを引き起こすためです。

また、無症状の場合でも、ウイルスがうつる危険性はゼロではありません。

|性器ヘルペスの潜伏期間

性器ヘルペスの一般的な潜伏期間は、3〜7日程度ですが、性器ヘルペスは2〜4週間ほどで自然治癒します。しかし、医療機関にて適切な治療を施すと、約1〜2週間での症状改善が見込めます。はやく症状を緩和したいならば、クリニックの受診が欠かせません。
ただし、一度感染するとヘルペスウイルスは神経節に潜伏するため、体内から完全にウイルスを排除するのは困難です。症状が改善しても、免疫力が低下したタイミングで再発する恐れがあります。

|当院の検査方法

性器ヘルペスを検査する際は、採血を行い検査を実施します。

症状が出ていない方でも、血液検査にて感染の有無を調査可能です。性器ヘルペスは無症状のケースが多いため、感染が疑われるときは当院へご相談ください。

|当院の治療方法

性器ヘルペスは、主に内服薬の服用治療をおこないます。

再発を繰り返す場合でも、抗ウイルス剤の服用により「再発時の症状を軽減する」または「再発を抑制する」といった効果が期待できるでしょう。

|料金表

・ベーシック検査(性器)¥7,000

|性器ヘルペスに関するよくある質問

性器ヘルペスに関するよくある質問を、5つ紹介します。性器ヘルペスが疑われる方は、以下の内容を参考にしてみてください。

性器ヘルペスが再発する頻度は?

性器ヘルペスが再発する頻度に関するアンケートでは、男女問わず「年に1~2回再発する」と答えた方が最多でした。

 

【性器ヘルペスの直近1年における再発回数は?】

  男性 女性 総数
1~2回 79.2% 80.7% 79.7%
3~5回 10.7% 12.0% 11.2%
6回以上 10.1% 7.2% 9.1%

 

性器ヘルペスにおいて、男女による再発回数の違いは、ほとんどみられません

性器ヘルペスは何科を受診する?

性器ヘルペスが疑わしいときは、男性なら泌尿器科、女性なら産婦人科を受診します。

 

性器に症状が出ているならば性感染症内科(性病科)、性器以外に症状がみられるならば皮膚科でも受診可能です。

性器ヘルペスで無自覚な人はいる?

性器ヘルペスにかかっても無自覚な方はいます。[2]

 

ただし、ヘルペスウイルスは感染力が強く、症状がなくても病気が相手にうつる恐れがあります。無症状でも血液検査は受けられるため、疑いがあるときは感染の有無を調べましょう。[8]

性器ヘルペスは妊娠・出産に影響する?

性器ヘルペスにかかっても妊娠・出産は可能ですが、赤ちゃんに感染しないように分娩方法には注意が必要です。

 

まれにではありますが、出産時に産道で赤ちゃんがヘルペスウイルスに感染すると、新生児ヘルペスを引き起こします。新生児ヘルペスは、単純ヘルペス脳炎や多臓器不全になる恐れがあるため、妊娠中はとくに感染者との接触を避けてください。[2]

 

妊婦が性器ヘルペスにかかっている場合、自然分娩では赤ちゃんにウイルスが感染する危険性があります。帝王切開分娩を推奨するケースが多いですが、分娩方法については担当医とよく相談しましょう。[7]

性器ヘルペスはいつから性行為をしてもよい?

 

性器ヘルペスを発症した場合、症状がみられる間は性行為を控えてください。

 

症状がないときも感染リスクはありますが「症状があるときのほうがウイルスはうつりやすい」といわれています。[2]

 

無症状でも感染するため、妊娠を望んでいないならば、必ずコンドームを着用しましょ・ベーシック検査(性器)¥7,000