性病は自然治癒できる?放置で起こるリスクと正しい対処法を解説

性病かもしれないと思っても「病院に行かずに治せないかな?」と思う方もいるでしょう。 また、無症状だったり症状が軽い場合は、様子をみて放置してもいいかなと考える方もいるかもしれません。 しかし、性病を放置するとさまざまなリスクがあります。 この記事では、性病が自然治癒できるかどうかや放置することによるリスクについて解説します。

この記事でわかること

  • 性病が自然治癒したように感じる理由
  • 性病を治療しないことのリスク
  • 性病の治療方法と治療期間の目安

この記事によって性病について理解を深め、パートナーとうまく生活できる手助けになれば幸いです。

性病が自然治癒したように感じられる理由

前提として性病は自然に治ることはありません。基本的には内服や点滴による治療がおこなわれます。

ただ、偶然ほかの治療に使われた治療薬(抗生剤など)が効果的だった際に、自然治癒したように勘違いするケースもあります。

たとえば、風邪や歯の治療で抗生剤が処方され、治療していた場合です。抗生剤を使用すると、性病にも効果を発揮していつのまにか改善している場合があります。

ほかの疾患に対して使われる抗生剤は、性病の治療を目的としていないため、完全に治癒しない可能性もあります。

その場合は、再発するリスクを理解しておきましょう。

性病を自然治癒させずに放置する4つのリスク

性病の治療をせず、自然治癒を期待する人もいるかもしれません。

しかし、放置することで以下のようなリスクがあります。

  • パートナーへの感染
  • 重症化のリスク
  • 妊娠への影響
  • 母子感染のリスク

それぞれ解説します。

パートナーへの感染

放置すると、パートナーへと性病をうつしてしまうでしょう。

性病によっては症状がでないケースもあり、気づかないうちに感染させるリスクがあります。

感染経路はさまざまですが、一般的には性的接触により感染するものが多いです。

パートナーの体を守るためにも、相手と性行為をおこなうまでに治療するようにしましょう。

重症化のリスク

性病は自覚症状がない場合が多いため、症状が出てから治療をすると、悪化している可能性があります。

重症化するにつれて、治療にかかる期間は長引き、治療費も高くなりやすいです。

気づいた時点では症状が進行している場合もあるため、怪しいかもと思った段階で治療を開始するのが大切です。

妊娠への影響

性病を放置すると子どもを作る際に悪影響をあたえる可能性があります。

性病によって生じる妊娠へのリスクは以下のとおりです。

  • 男性:無精子症
  • 女性:不妊、骨盤内の炎症、子宮外妊娠

最悪の場合は、子どもを作れない身体になってしまう恐れもあり、性病による妊娠への影響は大きいです。

性病が原因で妊活前に治療が必要になる可能性もあります。パートナーとの将来を守るためにも、性病とわかったら治療をするように心がけましょう。

母子感染のリスク

妊娠中や妊娠前に性病に感染すると、お腹の中の赤ちゃんへ影響することがあります。

また、治療が遅くなればなるほど、赤ちゃんへの影響は大きくなるとされています。

妊娠中は妊婦健診で必ず感染症の検査をしますが、不安なことや気になることがある場合は、タイミングを問わずに医師に相談し受診・検査がおすすめです。

各性病の治療方法と期間

性病ごとの治療方法と治療期間の目安を以下にまとめました。

性病 治療方法 期間
クラミジア ・内服 ・1週間程度 症状により1ヶ月程度
カンジダ ・内服

・外用薬

1週間〜
淋菌 ・内服 2〜3週間
梅毒 ・内服

・点滴

1〜3ヶ月(症状により異なる)
性器ヘルペス ・内服 数日〜数週間(症状により異なる)
尖圭コンジローマ ・点滴 数日〜数週間(症状により異なる)
HIV/AIDS ・内服 感染した場合毎日服用

性病の治療には外用薬(塗り薬や膣錠など)や内服、点滴などがあります。

性病は自然治癒しないため、感染してしまったら治療が必要です。

症状によって治療方法が変更されたり、複数の方法を併用したりして治療する場合もあります。薬を飲み終わったら、再発がないかを確認します。

性病によっては完治するものもあるため、医師の指示に従い効果的な治療を選択しましょう。

性病治療後に再発する可能性

性病は治療をおこなえば必ず完治するわけではありません。治療後に完治する性病と再発の可能性がある性病は以下のとおりです。

完治する病気 再発する可能性がある病気
・クラミジア

・淋菌

・梅毒

・マイコプラズマ

・ウレアプラズマ

・トリコモナス

・カンジダ

・C型肝炎

・性器ヘルペス

・尖圭コンジローマ

・HIV/AIDS

基本的には治療すると完治するものが多いと言われています。

しかし、再度感染すると同じ性病にかかる可能性はあるため、一度治ったあとも注意して感染予防に努めましょう。

性病の自然治癒に関するよくある質問

性病の治療に関するよくある質問についてまとめました。

  • 性病が自然治癒するのはウソですか?
  • 性病の症状は自然に消えますか?
  • 性病はどのぐらいの期間で治りますか?
  • 性病は市販薬で治せますか?

それぞれ見ていきます。

性病が自然治癒するのはウソですか?

性病が自然治癒することはありません。ただ、自然治癒したように思えるケースがあるだけです。

 

そのため、自然治癒したように感じた人が、自然に治ると勘違いしているケースはあるでしょう。また、症状が出ていても、一度症状が治ったように感じる場合もあります。

性病の症状は自然に消えますか?

性病になったとしても無症状であったり、軽い症状ですむ場合もあります。また自然に消えるわけではなく、なにかしらの治療によって改善が見込めます。

 

もし、自然と消えている際は、なにかしらの薬が効果を発揮しているかもしれません。

 

性病は症状がないまま病気が進行し悪化する可能性もあります。

 

「症状がなくなったから大丈夫」と思わず、必ず医療機関で治療を選択しましょう。

性病はどのぐらいの期間で治りますか?

性病が完治するまでの期間は病気と進行度合によりさまざまです。完治まで早いもので1週間、長ければ数ヶ月の性病もあります。

 

また、HIV/エイズのように感染すると治療薬を飲み続けなければならない病気もあります。

 

基本的には治療すると完治するものが多いですが、性病が悪化していた場合、性病の治療だけでなく追加の治療が必要になる可能性もあるでしょう。

性病は市販薬で治せますか?

2024年12月現在、性病の市販薬はありません。治療する場合は必ず医療機関で処方してもらう必要があります。

 

インターネット上で販売されている薬は、厚生労働省が認可していない、海外から個人輸入した薬が多いです。安全性がわからないものや、どのような成分が含まれているかわからず、治療の効果がでない可能性があります。

まとめ

この記事は性病が自然治癒するかどうかについて解説しました。

【この記事のまとめ】

  • 性病を放置すると不妊などさまざまなリスク
  • 無症状でも病気が進行してしまう可能性
  • 性病かもしれないと不安なら病院を受診

性病は多くの場合無症状もしくは症状が軽いため、自然に様子をみていてもいいかなと思うことがあるかもしれません。しかし、性病は自然治癒せず治療が必要になります。

そのため、性病とわかったら、放置せずに、早めに医療機関を受診し検査をおこないましょう。